Day 95 ページ20
side Shota
入院からあっという間にもう5日。
照が送ってくれる動画の、皆のダンスは日に日に進化していって、
どんどん知らないかっこいいのが追加されてるし、ばちばちに揃ってきてるのが画面越しでも伝わってくる位。
今まであんな世界を知らなかったから、部活なんて関係無いことだと思ってたのに、
知ってしまった今は喪失感が半端無かったけど、横でそんな俺を黙って見てる蓮の目は厳しかった。
翔「これさ、又照が送ってくれたの。昨日からさ〜」
蓮「分かったから。心拍上がってるからちゃんと寝て。」
翔「ここも涼太の増えてここは……って…ちょ返せよ!」
蓮「もう今日終わり。寝ててって。」
ちょっと動画見て楽しくなって、ほんの少しだけどきどきしてるのもモニター監視してんのか見逃さなくて、
タブレット取り上げて早く寝ろって言ってくるのはママにそっくり。
抜けてるとこしか無いような奴だったのに、気張らせてんのか入院してからずっとこんなで、
何となく若干ぎすぎすし始めてる様な空気感に。
翔「もうちょっとだけ。今日の振り入れの分だけさ…」
蓮「だめだって。部活のことなんて気にしないで休んでって言ってんじゃん。」
翔「なんてって…なんで蓮がそんな言い方すんの?お前に何が分かんだよ。」
蓮「兄ちゃんだって分かって無いじゃん。自分のこと分かってる人は限界まで学校行って倒れたりしないから。」
翔「それと今の部活のは関係無い。なんでお前が勝手に取り上げんだよ。」
段々お互いエスカレートして、言葉も強くなっていって、
二人とも冷静さを欠いていたんだとは思う。
だけど大きく溜め息をついて、この際だからはっきり言うけどって蓮が言い出したことは、
今までの何よりも許せないことだった。
蓮「もう部活辞めるって言ったから。ダンス部の人とはもう関わること無い。」
翔「……は?なんでてめぇが勝手に決めてっ…っ」
自分でも思ってたより低い声が出て、そのまま蓮に手が出そうになったけど、
翔「っうぅ……ぐっ…あっ………」
すぐにその手は、自分の左胸を掴んでいた。
心臓に鋭い痛みが走って、一気に冷や汗が吹き出る。
このまま止まるんじゃないかって位胸が痛い。
焦る蓮の顔が歪んだ視界でぼやける位だけど、これ位でもまだ多分中発作程度で、
いつの間にかそれ位、俺の心臓は弱り始めてきていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 761人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
