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side Koji
康「なぁ、まだ怒っとるん？」
朝からまたバトルを繰り広げたしょったは、検査中もずっと不機嫌ですオーラ全開。
康「ちょぉ、もっと優しく閉めてぇや」
ドアやってバンって雑に閉めるし、
康「ちょっと胸冷たなるからな。はい、横向いて。しんどない？」
声かけてみても、うん。とか大丈夫。とか、最低限の返事しか返ってこん。
翔「ふはっ、」
阿部ちゃんとはいつも通り楽しそうに笑って話しとるのに寂しいやん。
検査の帰り道も何を話したらええかわからんくてずっと気まずいまま、
康「なぁしょった歩くの早いって」
車椅子嫌や言うから心配でついてってるのに、スタスタとどんどん先に行ってまう。
康「音聞かせてな。モニター付け直すで」
翔「ん…ちょっと寝かして…」
康「せやな。ゆっくり休み。」
早歩きしたせいで少しバクバク言うとるけど、それ以外はなんとか安定して、
疲れたのかうとうとしとるしょったに布団をかけて、ひとり寂しく医局に戻る。
康「…はぁ、」
新しくパソコンに届いていた今日の検査のデータはどれもよくないものばかりで
あともう少し早く入院させられてたら、こんなに苦しい思いさせんでよかったんやろな。
昨日しょったが救急搬送されてきた時。
アラーム音が鳴り響く中で、ぐったりと目を閉じて意識のないしょったを見て、
もしかしたら目の前でこのまま‥って医者らしくないことまで考えてしまって、
俺もほんまに怖かった。
「おつかれさん」
康「先生、」
しょったの検査結果を前に頭抱えとったらポンっ、と机の上に置かれた缶コーヒー。
「聞いたで。こないだの子、昨日救急搬送されてきたって」
康「そうなんです。倒れる前に入院させられんくて…ほんま情けないです」
結局俺は、いつか先生が話していたような鬼にはなれへんかった。
康「それやのにまだ入院したくないって、朝もちょっと揉めてもうて…」
「康二、昨日も帰ってへんのやろ？若いからって、あんま無理したらあかんで」
康「はい、今日はもう帰って頭冷やします」
「なんか、困ったことあったら俺でよければいつでも聞くからな」
康「ありがとうございます！」
まだ技術も未熟やし、得意やと思っとった患者さんとのコミニケーションも上手くいかんくて、
壁にぶつかりまくりな今の俺にとって先輩先生の存在は、ほんまに心強かった。
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riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
