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side Abe
阿「あれ？翔太起きてるなんて珍しいね」
あれから一晩、微熱と軽めの不整脈を起こしながらも容態は安定していたみたいで、
朝病室に行くと珍しくすでに起きていた翔太。
阿「おはよう。体調どう？」
また酸素マスク勝手に外しちゃってるけど、バイタルも安定してるし大丈夫かな。
翔「ん、…大丈夫」
康「しょっぴーおはよう。胸の音聞かせてな」
そのうち康二も入ってきて、翔太の胸に聴診器を滑らせていく。
翔「ねぇ、もう帰っていい？学校行かなきゃだし…」
康「あかんて。言うたやろ。もう次発作起こしたら入院やって。」
翔「…なんでだよ」
康「かなり大きい発作やったし、お熱もあってまだ体しんどいやろ？」
翔「テストだってがんばったし、…部活だって大会に向けてこれからなのに入院って…
……冬休みって言ったじゃん！！」
阿「ちょっ、翔太ストップ」
翔「…やっと学校楽しいって思ったのに
……康二に何がわかんだよっ！！！！」
康「わかるから。ちょっと落ち着き？」
翔「わかってないっ！！急に入院って言われて…真都だってまだ小さいし……蓮だって……っ、」
だんだんヒートアップしていった翔太は、大きな声を出すにつれて
モニターの心拍も血圧もどんどん上がっていって、呼吸も徐々に乱れていく。
康「やっぱ辛いやろ。ゆっくり息して？」
翔「大丈夫！！っ…ﾊｧｯ…、」
康二の手を振り払った後、キュッと胸元を掴んでしんどそうに目を閉じて
阿「翔太ちょっと休憩。また絶対学校行けるようになるから」
酸素マスクを付け直してもまだ前屈みになってゼーゼーと苦しそうに肩を上下させている翔太。
いつまた大きな発作が起きるかわからないこと。
昨日使ったお薬の副作用で熱もあるし、不整脈だってまだ油断ができない状態で、
血栓ができやすくなっていて心筋梗塞や脳梗塞のリスクだってあること。
一つ一つ丁寧に説明していく康二の話を、
翔太は息を整えながら、余命宣告をしたあの日と同じよう静かに聞いていた。
康「ほんま頑張りすぎやねん。少し早めの冬休みやと思って、ゆっくり休み。」
通院しながらも学校行って勉強して部活して。
もう、充分すぎるくらいがんばってた翔太が必死に酸素マスクを曇らせながらポロポロと涙を流す姿に、
ただ、背中をさすってあげることしかできなかった。
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riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
