Day91 ページ16
side Hikaru
阿「…照っ、これ………」
ハサミで切られて真っ二つになってしまった翔太のスウェット。
照「…あいつ、ほんとに……。」
翔太を入部させた日から、いつかこんな日が来るかもってわかっていたはずなのに。
阿「照がすぐ救急車呼んでくれたから良かった。」
あと少し遅かったら翔太助からなかったかも。って話す阿部に案内してもらった薄暗い病室で、
いろんなコードや酸素マスク、たくさんの点滴に繋がれて眠っている翔太は、
モニターが一定のリズムを刻んでいるものの、顔色もまだお世辞にもいいとは言えない状態だった。
“部活は辞めさせます”
“もうっ、兄ちゃんに関わらないでください”
帰宅してからも今日のことを思い返してはあれこれ考えて一睡もできないまま、
阿部から、翔太の意識が戻ったと連絡が来たのは翌朝のこと。
照「おはよ」
辰「…ちょっ…照っ！翔太は？！大丈夫なの？！」
教室に入るなり、すぐにふっかが駆け寄ってきて
昨日は俺も気が動転していて、そういえば連絡するのすっかり忘れてたな。って少し反省。
照「連絡できなくてごめん。目覚ましたって今朝阿部から連絡あった。」
辰「よかった…」
昨日は俺の言う通り他の部員帰らせて、病院まで舘さんと佐久間と一緒に追いかけてきたふっかは、
照「昨日は助かった。ありがと」
ふざけてることも多いけど、誰よりも仲間想いで、部長にふさわしい、頼もしい存在だった。
辰「ねぇ、照っ、
……翔太のことやめさせたりしないよね？」
不安な気持ちと、これからも翔太と部活していきたい気持ちは、俺もふっかたちも一緒。
照「ん。まだ退部届もらってないからな」
辰「よかった…」
照「ただ…しばらくお見舞いは様子見よう。」
だけどご家族の気持ちを考えたら、今まで通り翔太と顔を合わせるなんてしばらくはできないと思った。
照「じゃあここセンターで、一回通すよ」
今日もいつもと変わらず部活が始まって、翔太の座っていた椅子の前に三脚を立ててスマホをセット。
佐「なんか、翔太がいるみたいだね」
照「この動画、翔太に送るから。お前らちゃんと踊れよ？」
曲が流れてみんなのダンスを眺めているうちに、思い出すのはいつも特等席で楽しそうに笑っていた翔太の姿で、
やっぱり誰がなんと言おうと俺は、翔太の居場所を守ってやりたかった。
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riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
