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side Abe
アラーム音が鳴り響いた緊迫した処置室。
殆ど意識を失いながらも何とか頑張っている翔太に、康二も集まっていた救命の人達とも懸命に治療を続け、
数十分後、何とかモニターには規則的になった波形が映し出されて警告音が止まってくれた。
阿「洞調律に戻りました!脈しっかりしてきてます。」
康「っ良かったぁ…しょった頑張ったなぁ。」
まだ良いとは言えない顔色でぐったり目を閉じていた翔太だけど、何とか酸素マスクの下でちゃんと呼吸はしてくれていて一安心。
心停止寸前の危険な容態からは一旦回復はしてくれた。
康「原因多分ペースメーカーやな…頻脈すごいことになっとったし…ただ心臓自体ももう元気ないな…」
だけど康二の言う通り、今回の急変でダメージを受けてしまったこともあって翔太の心肺機能はかなり低下。
今エコーでさっと診た限りだけでも全然良くなくて、
入院せずに弟君達とお家で過ごす、自分の足で歩いて学校へ行って部活に出るなんてこと。
そんな翔太が今まで望んできたことはとても、もう叶えてあげられそうに無かった。
.
病室への移動の準備に翔太の荷物や着ていた制服を急ピッチで整理していると、
目についたのは翔太の宝物だった部活のスエット。
かっこいい!ってあんなに喜んで、きらきらした目で沢山自慢してきてくれたのに、
命を助ける為とはいえ容赦なくはさみが入れられて、じょきんっと切られてしまっていた。
阿「…照っ、これ………」
俺一人ではとても抱えきれず、ずっと待ってくれていた照に託そうと服を渡すと、
照もぎゅっと握りしめて言葉を失っていた。
学校のアイコンなんだって翔太が笑って教えてくれた雪だるまも真っ二つになって、悲しそうだった。
照「…あいつ、ほんとに……。
又新しいの作ってやんねえと………」
目ふにゃっとさせて泣きそうになりながら、部活の時に困るからって言った照のこと、
直視したら俺まで涙が出る気がして必死に逸らした。
又部活に行くこと、難しいなんてことはきっと照も分かってたはずだけど、
それでも戻れる場所を必ず作って待ってる。
そんな照が優しすぎて、それが叶わない可能性が高いことがまだ高校生の翔太にはあまりにも残酷過ぎて、
一杯溢れだした色んな気持ちを、簡単には言葉に出来なかった。
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riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
