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side Ryohei
康「しょった、入院してくれ。」
今日こそ絶対に入院さす！！って意気込んでる康二は、何人かの患者さんの診察を終えて
康「…いや、ちゃうなぁ」
さっきから鏡に向かって説得の練習中。
阿「なんか、プロポーズの練習みたいだね」
康「なぁもう阿部ちゃんどないしたらええねん」
机にグターっとなってほっぺた膨らませて上目遣いしてくるのも康二らしいけど
阿「こればっかりはね。翔太の気持ち次第だから」
冬休みまでは、あと1週間。
テストも終わって、今頃久々の部活楽しんでるのかな。
なんて思っていたところに鳴ったのは康二のPHS。
康「はいはい向井です〜、……え？」
いつもの調子で出た康二だったけど、だんだんと顔が青ざめていくのがわかる。
康「わかりました。」
すぐ向かいます。と電話を切ったものの
康「阿部ちゃん…しょったが…」
放心状態の康二の言葉に、
阿「…え？」
こっちの背筋まで凍るのがわかった。
救「渡辺翔太くん、17歳。意識レベル200脈拍150血圧80/55、SpO2、85%です」
康「しょったー、ようがんばったな。病院ついたからな。もう大丈夫やで」
救急搬送口に入ってきた救急車から降りてきたのは、
翔「…ﾊｯ…」
大事にしている部活のスウェットの胸元の雪だるまをギュッと握って酸素マスクの下でハクハクと浅い呼吸を繰り返す翔太と、
照「阿部っ」
不安そうな顔の照。
阿「照ありがとう。あとは任せて」
救「ごめんね手どけるね。服切るよ〜」
翔「…ゃ…」
処置室に入るなり翔太の宝物の部活のスウェットに、はさみが入れられて
阿「…翔太？」
さっきまでギュッと胸元を握っていた手から、
だらりと力が抜けていく。
阿「レベル落ちてます！」
康「しょったモニターつけるで、」
モニターを繋ぐとすぐに鳴り響く緊迫したアラーム音。
救急要請から30分以上頻脈が続いていて、体力も削られているし、心臓は一生懸命動いているのに血圧が低くて、
このままいつ心室細動に移行してもおかしくない。
康「しょったがんばって！
……阿部ちゃん念のため除細動と挿管も準備！」
阿「はい！」
どうか、今準備している医療器具たちの出番が来ませんように。
阿「翔太〜、みんな待ってるからね。」
ただひたすら、翔太のモニターが安定するように。
康二と2人、必死に治療を続けた。
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riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
