. ページ2
side Ren
ラ「れんくぅ〜！」
部活の後保育園にお迎えに行くとパタパタと走り寄ってくる真都。
蓮「ごはんのお買い物して、お家帰ろうね」
ラ「おなかぺこぺこ！」
蓮「ほんとに？」
俺が送り迎えをするようになって数日。
いつもみたいに他愛のない話をしながら買い物をして、手を繋いで家に帰っていたのに。
蓮「…まい？」
急に静かになったからどうしたんだろうと思って覗き込むと、歩きながらポロポロと大粒の涙を流していた。
蓮「えっ、ちょ、どうした？疲れちゃった？お腹痛い？それともお友達になんか言われた？」
俺が何聞いても、首を横に振っていて、
急にどうしたんだろ。
ラ「…にいに、まいのこときらいになっちゃったかなぁ？」
消えいりそうな声で教えてくれたのは小さな胸の内だった。
ラ「にいにほいくえんもおすろも……まいといっしょやだ？」
そっか、俺、兄ちゃんの心配ばっかしてたけど、まいにも我慢させちゃってたんだ。
蓮「ううん。嫌いじゃないよ。にいにちょっと元気ないみたいだから…元気になったらまた一緒に行こうね」
ただ、兄ちゃんの体調があんまり良くないのも事実で、
三歳児にもわかるように上手に伝えられないのがもどかしかった。
翔「ごきげんななめ？」
抱っこして家に帰るうちに寝ちゃったちび怪獣をソファーにおろして、夕飯の支度をしていると、
夕飯のいい匂いに誘われたのか起きてきた兄ちゃん。
すぐに真都がぐずってたことにも気づかれちゃったけれど
蓮「…にいにがいいってさ」
翔「ごめんな、明日は俺が行くから」
スヤスヤと寝てる真都の頭を撫でる兄ちゃんの横顔は少し寂しそうで、
なんだか消えちゃいそうな姿にまた、胸がドキッと音を立てた。
.
ラ「にぃにぃ……」
明日は俺が連れてく！って張り切ってた兄ちゃんだけど、
蓮「うわ、ひっく…」
翔「んー、」
朝になると、わりぃ。起きれない。気持ち悪い。って本当にしんどそうで、念の為に測った血圧は爆低。
顔色も真っ白な兄ちゃんは、今日もテストって言ってたけど大丈夫なのかな。
蓮「うん、わかった、無理しないで。まい、行くよ」
ラ「にぃにいってきまぁす」
隣にいる真都もまた、不安そうな顔で兄ちゃんのこと見てるし、
翔「…ん」
テストだからって、これ以上無茶しないといいんだけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 761人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
