. ページ6
side Shota
大会用に新しく曲も決まって振り入れもフォーメーションもどんどん出来ていくのに、中々部活にいけない毎日。
ぽんこつな心臓は踊るどころか、皆のダンスを見ることすらも最近は許してくれなくて、
今日も立ち上がっただけでふらふらしてさーって血の気が引いてく感じがして強制連行。
でもグラウンドからはサッカー部の声、吹奏楽部の楽器の音も聞こえる授業中より賑やかな校舎の中で、
俺一人だけ立ち止まってる気がするから、放課後の保健室は嫌いだった。
照「とりあえず顔色治るまで休んでな。今日もお迎え?」
照にはお迎え代わって貰えない?無理なら俺行こうか?っていつの間に連絡先交換してた蓮に電話されかけたけど、
だるい体を振り絞ってそれだけは全力阻止。
蓮だって部活今が大事な時だし、あいつレギュラーだし、
たたでさえ明日病院だからって代わって貰ったばっかり。
家のことは家だけで何とかしたくて、皆に迷惑かけるのも絶対嫌だったから、
少し休めば大丈夫って心配そうな顔の照を押し切った。
.
一時間位寝て、部活終わるよりも少し早く学校を出て、ゆっくり歩いて漸く着いた保育園。
早目に出たけど途中休んだせいで遅くなっちゃったし、
おまけに真都は珍しく愚図り気味。
膝には絆創膏してあって、さっき転んで擦りむいちゃったんですよね〜って先生が教えてくれた。
しょんぼりいつもよりも元気無いさようならをして、お家帰ったらにいにとお揃いの恐竜さんにしよって、
お気に入りの餌に何とか歩かせたけど、早々に抱っこぉって立ち止まっちゃう真都。
ラ「いたぁい…まいあるけないぃ」
翔「ごめんちょっと今日無理なの。早くお家帰ろ。」
俺だってふらふらするし、たまにきゅっとする胸抑えながら何とか歩いてるから抱っこ無理なのに、
まだ小さい真都は足痛いってぐずぐずだし、俺も駄目だって思いながら早く帰りたくて焦って少しだけイライラ。
蓮「あれ、どうしたの?まい足痛いの。でも兄ちゃん困らせたら駄目だって。」
いよいよ困り果てた時に蓮が偶然通りかかって、ひょいっと真都抱いてくれて助かったけど、
翔「ごめん、蓮ありがとう。」
蓮「いや、別に良いけど……」
こうなる位なら最初から呼んでくれれば良かったのに。
何気なく呟いた蓮の一言が、
でき損ないの俺の中にぐさっと刺さっていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 743人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し71262号(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！時間かかっても大丈夫です (7月22日 20時) (
レス) id: 2ea78d0701 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新 ありがとうございます😣 (2023年5月2日 1時) (レス) @page24 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 今 更新が1番楽しみな作品です- ̗̀𖤐 蓮くんの 夢の話、かなりドキドキしました。読む度にドキドキが増しています。次話も楽しみにしています✨✨ これからも頑張ってください(〃´-`〃) (2023年4月11日 1時) (レス) @page20 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新ありがとうございます✨️ いつも楽しみにしています。これからも頑張って下さい✨ (2023年2月11日 11時) (レス) @page8 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年1月30日 0時
