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side Hikaru
“岩本先生、渡辺くんのことで少しお時間いいですか？”
昼休みを告げるチャイムが鳴って、保健室で休んでいる翔太のところに向かおうとしたところを呼び止めてきたのは、
たった今、うちのクラスでの授業を終えてきたばかりの数学の先生。
照「あ、はい」
“今週まだ一度も授業に出てないじゃないですか。持病のある子っていうのはわかってるんですけど…”
つい数日前に通院増やされた。ってブーブー言ってた翔太は、部活のある日はなんとか授業にでてはいるものの、
やっぱり本調子ではないらしくて、また少しずつ周りより遅れが出てきているのも事実。
“テストも受けられなかった場合こちらも単位だせないのでよろしくお願いしますね”
体が弱いからといって特別扱いはできないので。と、ベテランの先生にキツく言われてしまった。
照「はい、わかりました。本人にも伝えておきます」
教師として、特別扱いができないこともわかってる。
だけど、持病と闘いながらたくさん頑張っている翔太が、何も知らない先生たちにそうやって言われてしまうのはやっぱり悔しかった。
照「…はぁ」
それに翔太にとってあまりプレッシャーになってもよくないし、どうやって伝えようか。
照「翔太、調子どう？」
悩みながら向かった保健室では、ベッドの上でプリントと向き合ってる翔太。
本人はだいぶまし。って言っているけれど、無意識に制服の胸元をさすってるし
やっぱりまだ顔色も悪いかもな。
照「帰るか？」
翔「大丈夫。今日病院だし」
早退したらまた蓮が心配するから。って。
照「そっか。ちょっと翔太に話があって…」
翔「話？」
シャーペンを置いたサイドテーブルには、さっき指摘されたばかりの数学のプリントが広がっていて、
頑張っている姿にまた胸が締め付けられる。
照「さっき数学の先生に会ってさ。テスト受けられないと、単位も進級もちょっと危ないかもって。」
保健室でちゃんとこうやってプリントも進めているし、部活だけじゃなくてちゃんと勉強も頑張ろうとしてくれているのに。
もっと頑張れなんて伝えることが心苦しい。
翔「そっか…わかった、」
照「ん、俺もできる限りサポートするけど、無理だけはすんなよ」
翔「ん、」
それでも前を向いて、“がんばる”って。
小さく頷いてくれた翔太はいつだって真っ直ぐだった。
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名無し71262号(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！時間かかっても大丈夫です (7月22日 20時) (
レス) id: 2ea78d0701 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新 ありがとうございます😣 (2023年5月2日 1時) (レス) @page24 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 今 更新が1番楽しみな作品です- ̗̀𖤐 蓮くんの 夢の話、かなりドキドキしました。読む度にドキドキが増しています。次話も楽しみにしています✨✨ これからも頑張ってください(〃´-`〃) (2023年4月11日 1時) (レス) @page20 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新ありがとうございます✨️ いつも楽しみにしています。これからも頑張って下さい✨ (2023年2月11日 11時) (レス) @page8 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年1月30日 0時
