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side Ryota





病院まで後バス停2つ位で、少し唸ってゆっくり目を開けた翔太だけど、


無意識なのか手が胸に行ってて、しんどそうだった。







涼「翔太大丈夫?病院もうすぐだけど……」




翔「んっ平気…動悸と貧血がちょっと……」






平気なんて言ってても大丈夫じゃないだろうけど、翔太は病気が悪くなってる訳じゃないって言い張って、


原因自分で分かってるっぽかったから少し踏み込んで聞いてみたら昨日ちょっとね…って白状。







翔「真都と正面衝突してさ、ちょっと胸ぶつけちゃったんだよね…それで動悸が……」







落ち着いてさらっと話す割にかなり大事だし、こっちは昔のこととかも思い出して俺の方が焦る位なのに、



当の翔太は蓮もだけどお前よくそんなこと覚えてんなってへらっといつもみたいに笑って大丈夫だよって。





だけどあの時のことは正直、俺にも、多分蓮君にも、



相当なトラウマになるレベルのことだった。










.







今から10年位前の夏。





それまで俺にとっての翔太は、体が弱くて入院したり胸が痛くなっちゃう時もあったけど、


走り回ったりしなければ一緒に遊べる友達ってだけ。





母さんからあんまり長く一緒にいられないことは聞いてたけど、まだ幼くて実感も何も無かった。




だけどあの時、俺も決定的な瞬間は見てなかったけど、



ぱっと振り返って目の当たりにしたのは、一瞬で真っ青な顔になって崩れていく翔太の姿。




すぐに沢山の大人に囲まれてちゃんとは見えなかったけど泣き叫ぶ翔太ママの声が今でも耳に残る位響いていたし、


心臓マッサージや人工呼吸をされていたのも分かった。




そのまますぐに来た救急車で運ばれて行くのも見て、


翔太が死んじゃうって本気で思って心底怖かったんだ。





あの後一命を取り留めて、蓮君がパンチしちゃったからだったんだって後から聞いたけど、


いつか来る翔太とのお別れを実感したのはあの時が最初。




気を付けてれば大丈夫って翔太に言われたって、


怖いものは今でもずっと怖かった。






翔「大丈夫だって、蓮のは何年も前のことだし。昨日は平気だったから。」





病院着いてじゃあここで〜ってふらふら入ってく翔太にもつい不安になる。



守るって言ったって翔太を失うのが怖いのは俺の方。






別れがあるのは出会えたからなんてよく言うけれど、


長く出会い過ぎてしまった俺にはきっと、まだまだ翔太との時間が必要だった。

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名無し71262号(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!時間かかっても大丈夫です (7月22日 20時) (レス) id: 2ea78d0701 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新 ありがとうございます😣 (2023年5月2日 1時) (レス) @page24 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 今 更新が1番楽しみな作品です- ̗̀‎𖤐 蓮くんの 夢の話、かなりドキドキしました。読む度にドキドキが増しています。次話も楽しみにしています✨✨ これからも頑張ってください(〃´-`〃) (2023年4月11日 1時) (レス) @page20 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新ありがとうございます✨️ いつも楽しみにしています。これからも頑張って下さい✨ (2023年2月11日 11時) (レス) @page8 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りる&riu x他1人 | 作成日時:2023年1月30日 0時

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