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side Ren
蓮「まいびっくりしたね。大丈夫だよ」
突然響いた大きな音にびっくりしたのか、まんまるにした目にうるうると涙を溜めて
今にも泣き出しそうな真都の背中をさすりながらも気になるのは
やっぱり兄ちゃんのこと。
蓮「兄ちゃん？大丈夫？」
キッチンにいたはずの兄ちゃんは、声をかけても返事もないし立ち上がってくる様子もなくて
蓮「ちょっといい子しててね、…兄ちゃん？」
翔「…っ、…ﾊｧｯ………」
心配で駆け寄ると、しんどそうにしゃがみ込んで大きく肩で息をしながら割れた食器の破片を拾おうとしてる兄ちゃんの背中。
蓮「ちょっ、危ないって。…指切ってんじゃん…」
心臓に入った血管代わりのチューブに血栓ができないように血をサラサラにする薬飲んでるせいで、
普通の人よりも血が止まりにくい兄ちゃんには割れた食器を片すなんてさせられないし、
蓮「あぁっ…危ないっ！」
フラッ…と破片のほうに前のめりに傾く体を咄嗟に引き戻すと、心臓がドクドクと激しく打ち付けてくるのがさすっている背中からも伝わってくる。
蓮「発作？頭は？打ってないよね？」
翔「ごめ…急にクラッときた……」
すぐしゃがんだから大丈夫って話す顔は真っ白。
蓮「薬っ……水いる？」
翔「へーき、いつもの貧血か低血圧…」
発作じゃないから。って話す兄ちゃんは心臓の力が弱くて脳に血液が流れにくいから
立ち上がったり、ずっと立ってると急にクラッ…っときちゃうことも少なくない。
原因は違うけれど、同じくクラッとくる徐脈発作だと心拍がゆっくりになって、
そのまま心臓が止まっちゃう危険だってある。
それが起きないように兄ちゃんの胸に入ったペースメーカーは、徐脈になると心臓に動くように刺激を与えていて
いつも兄ちゃんの命を守ってくれてる。
蓮「片付けとくから兄ちゃん休んで。…立てる？」
翔「ん、…」
支えながらなんとか立ち上がって、数歩先のソファーでぐったりと横になった兄ちゃんの指には、
蓮「絆創膏貼るね」
翔「…ん…」
カラフルな可愛い怪獣のイラストの描かれた真都用の絆創膏。
蓮「……手冷た…」
ひんやりとした手に真っ白な顔で目を閉じる兄ちゃんは
嫌でももしもの時を彷彿とさせてしまって
なんだか急に、怖くなった。
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名無し71262号(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！時間かかっても大丈夫です (7月22日 20時) (
レス) id: 2ea78d0701 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新 ありがとうございます😣 (2023年5月2日 1時) (レス) @page24 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 今 更新が1番楽しみな作品です- ̗̀𖤐 蓮くんの 夢の話、かなりドキドキしました。読む度にドキドキが増しています。次話も楽しみにしています✨✨ これからも頑張ってください(〃´-`〃) (2023年4月11日 1時) (レス) @page20 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新ありがとうございます✨️ いつも楽しみにしています。これからも頑張って下さい✨ (2023年2月11日 11時) (レス) @page8 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年1月30日 0時
