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side Shota
翔「んっ、…ﾊｧｯ」
あれから、朝方になると発作が増えた。
薬を口に放り込んで壁の方を向いて、飛び出してきそうなくらいの動悸と、息苦しさに必死に耐える。
万が一このまま目覚めなかったりしたらどうしようなんて縁起でもないことを考えていると、
ラ「…やぁっ！」
まだ薄暗い部屋の中で、突然ギュッとしがみついてくる小さな手。
翔「…どうした？」
ラ「にいにぃっ…バイバイしない…」
寝ぼけながら涙とよだれでべちょべちょの手でギュッと掴んでくる真都は多分、怖い夢みたんだろうな。
翔「大丈夫、にいにここにいるよ」
ラ「うぅっ、」
珍しく夜泣きする真都をギュッと抱いて、トントンして。
ラ「…にぃに……」
子供特有の温かさに俺も安心して、そのまま眠っていた。
蓮「兄ちゃん？兄ちゃん起きれる？」
翔「…ん…」
体が重い。
ゆっくり起きあがろうとしてみてもグラッと後ろに倒れ込んで、すかさず蓮に支えられる。
蓮「ちょっ、危なっ…めまい？」
突然起き上がったからかぎゅーっと痛む胸とバクバクと必死に動こうとする心臓に息が詰まって
翔「ん、ごめん…休むから送り迎え…」
あたまから血の気がさーっと引いていく感覚に、またベッドに倒れ込む。
頭にうまく血が回ってないせいで目も回るし、今日はだめだな。
蓮「ねぇ、顔色やばいよ酸素っ…」
真都保育園連れてくから！って手際良くはないけれど、酸素の機械を繋いでいく蓮。
蓮「…あれ？」
翔「お前…それ逆…」
蓮「兄ちゃん本当に大丈夫なの？」
翔「大丈夫だって」
蓮「兄ちゃんの大丈夫は大丈夫じゃないの」
翔「…ぅるさ…」
にしてもこいつ心配しすぎ。
ラ「にいにおやすみ？まいもおやすみする…」
蓮「にいにしーだから。まいは保育園行くよ」
蓮「ゼリーここに置いとくからちゃんと食べて薬飲んで。やばそうだったら…っていうかやばくなる前に、タクシー呼んでも救急車呼んでもいいからちゃんと病院行ってよ？」
翔「ん、」
朝からキャンキャン言ってくる蓮にテキトーに返事をして、
蓮に抱っこされたまま、見えなくなるまで手を振ってくる真都に俺も小さく手を振り返して見送ると、
一気に襲ってきた倦怠感と動悸。
翔「…だる…」
薬を飲んで目を閉じて、
静かになった部屋でただひたすら耐えることしかできなかった。
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名無し71262号(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！時間かかっても大丈夫です (7月22日 20時) (
レス) id: 2ea78d0701 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新 ありがとうございます😣 (2023年5月2日 1時) (レス) @page24 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 今 更新が1番楽しみな作品です- ̗̀𖤐 蓮くんの 夢の話、かなりドキドキしました。読む度にドキドキが増しています。次話も楽しみにしています✨✨ これからも頑張ってください(〃´-`〃) (2023年4月11日 1時) (レス) @page20 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新ありがとうございます✨️ いつも楽しみにしています。これからも頑張って下さい✨ (2023年2月11日 11時) (レス) @page8 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年1月30日 0時
