30話 ページ30
廉 side
いつも通りの授業なはずなのにこんなにも胸がドキドキするのは何でだろうか
理科準備室で白衣を着た先生が目に映るたびに息が詰まりそうになる
もう手に入れたはずの幸せだけど少し離れるだけでこんなにも苦しいんだ
「廉、今日どうしたの？ずっと先生のことみてるよ」
なんて、海人に言われてしまうし…
「そんなことないって、勘違いちゃう？」
なんて、お決まりのとぼけ顔で言ってみたは良いもの、の海人はまったく納得していないようだった
はぁ、何にもしてへんのにめっちゃ疲れた
早く終わらへんかなぁ、なんてぼっーとしていたのが悪かったんだろう
何かが落ちて割れる音が俺の耳に響いた
それと同時に自分の手から血が流れている事も分かった
クラスメイトの慌てる声と自分の冷静な頭にギャップを感じながら黙っていることしか出来なかった
急いで駆け寄ってくる先生、あぁ着てくれたんだ
「永瀬、大丈夫か？！取り敢えず保健室行くぞ」
やっぱり、みんなの前やと廉って呼んでくれへんのや
そんな事にさえ傷ついてしまう俺はもう末期かもしれない
「ごめんなさい、また迷惑かけちゃいました」
保健室に行くまでの道中、申し訳なさでいっぱいでどうしたらいいのか分からなかった
「大丈夫だから、廉。今日ちょっとお疲れ気味だよね。」
ほら、廉って呼んでくれた
俺って本当に単純
名前を呼んでもらえただけで手の痛みはさほど感じなくなった
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はるり - 酢的作品書いてくださってありがとうございます。とっても面白くて一気に読んでしまいました。 (2021年5月13日 10時) (
レス) id: 75d197c841 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)M(プロフ) - ななみさん、急に変えてしまったすいません！小説の名前は一緒なのでそのまま検索してみてください！ (2020年4月6日 23時) (レス) id: 1511522fce (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - こんにちは。いつも素敵でエモエモな作品を読ませていただいて、ありがとうございます^ ^新しい作者名で作られるそうですが、引き続き読ませていただきたいので教えていただけたら嬉しいです。是非よろしくお願いします(o^^o) (2020年3月30日 19時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)M(プロフ) - ななみさん、ありがとうございます！面白いコメントにいつも元気づけられます笑笑 (2019年10月22日 16時) (レス) id: 1511522fce (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - ど、ど、どきどきする廉君のお誘い。そうよね、恋人だし…更新楽しみお待ちしております。紫耀君、色々な意味で頑張って！ください。 (2019年10月22日 14時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2019年7月24日 11時
