雰囲気 / 神楽坂宗司 ページ40
部屋に二人、視線が絡まりそういう雰囲気。
ゆっくりとベッドに押し倒されて重なる唇。
涼しげな顔の彼に深く口付けられ、合わせることに必死な私。
未だに慣れなくて心臓がバクバクする。
ただでさえ甘くて溶けてしまいそうなのに、キスをしながら両手で耳を塞がれる。
水音が頭に直接響いて私はパンク寸前。
『宗、司…!』
何とか名前を呼べば離れてくれた。
宗「なんだよ」
『み、耳…』
宗「…あぁ」
にやりと笑って、
宗「ドキドキするだろ?」
『ちがっ、そういう問題じゃ…!?』
私の言葉を待たずに唇を重ねてくるからまたすぐに息が上がってしまう。
でもここで口を開けばまたさっきみたいになることは目に見えている。
何とか唇を噛んで我慢していたのに、舌で唇の間をなぞられてつい口を開いてしまう。
再び手で耳を塞がれて絡まる舌と、頭に響くキスの音。
何度も深く甘いキスが降ってきて、少しすると息が苦しくなる。
『も、くるし…』
酸素不足を訴えれば耳へと移動した唇。
口で器用にイヤリングを外され、そのまま耳朶を甘く食まれた。
宗「…声、我慢すんなよ」
『んっ…ふぁ…』
鼓膜に甘く囁かれ、再び耳を這う唇に思わず声が漏れる。
同時に、乱れた服の隙間から腰のあたりをひんやりとした指でなぞられると、更に声が甘くなった。
明日もお互い仕事があるからこれ以上は、と思い手足を必死にバタバタするけど宗司に抑えられてしまえばすぐに抵抗出来なくなって。
…どうしよう。
こうしている間にも耳を舐めたり軽く噛んだり、手で太ももや腰、お腹のあたりを撫でてくる宗司。
ゆっくり考えている暇はない。
声を出そうにもそのせいで上手く話せないし、体も思うように動かない。
力が入らない目で睨んでみると、
宗「…その顔、煽ってんのか?」
…逆効果だったようだ。
宗「ここまで来たら、いいよな?
…明日に響かねーように優しくする」
完全に力の抜けた私を見て、にやりと笑う。
話せないのをわかっていて聞いてるんだからずるい。
…明日、どうなるんだろう。
────
復帰早々めちゃ甘い!!!
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支葵美乃 - 今日、初めて読ませていただきました!とても面白かったです。と言うか、作者様は神ですかね…。読んでる最中、軽く50回は悶えましたね…。このような作品を産み出して下さり、マジで有難うございます! (2018年5月30日 22時) (レス) id: 48e064e18b (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - るーな。さん» 合格おめでとうございます(*´∀`)私も受験生だったので・・・受かる自信ほとんど無かったんですけど(笑)しばらくはのんびりできますね〜。これからも頑張ってください。 (2018年3月24日 17時) (レス) id: 74019e0afd (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴぴ - 合格おめでとうございます!私も受験生だったのでほんとに共感しちゃいました笑これからも頑張ってください! (2018年3月24日 1時) (レス) id: ea9fff37a9 (このIDを非表示/違反報告)
彩夏 - 合格おめでとうございます。これからも愛読します。 (2018年3月23日 17時) (レス) id: cae6157d0a (このIDを非表示/違反報告)
桜姫(プロフ) - 合格おめでとうございます!!!楽しみにしています。頑張ってください! (2018年3月23日 16時) (レス) id: dcbb5b14a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るーな。 | 作成日時:2018年1月27日 8時