ツキウタ。＆ツキプロ [短編集]

知らなかった / 桜庭涼太 ページ11

第三者目線のお話

割と書きやすかった



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高校3年の春、



ここに転校してきた私。







最初は不安だったけど、


守ってあげなくなるような、


Aと言う可愛くて優しい親友もできた。







共通の趣味もあり、たくさん話すようになったおかげで



今では大親友だ。








そして、恋もした。



これはまだ、Aにも言っていない。




相手は隣のクラスの桜庭涼太くん。









かっこいいから、という理由だけじゃない。




桜庭くんたちのクラスも近くでサッカーをしていたらしく、

体育の授業で怪我をしていた私を


保健室まで運んで、色々な話をしてくれた。







その優しさに、惚れたのだ。





そこから、会うと時々話すようにもなった。









｢そういえばA、好きな人とかいるの？｣





『えっ！？』





カフェテリアで昼食をとりながら、


ふと思ったこと聞いてみると


わかりやすく動揺するA。





そういえばこの手の話はしたことがなかったな。






『す、好きな人っていうか、彼氏っていうか…』




｢え！！｣







知らなかった。



いや、Aならいてもおかしくないか。







｢ちなみに、どんな人？｣







『かっこよくて、優しくて、周りのことをよく考えてる人、かな』






照れながらも幸せそうに話すAを見て


本当にその人のことが好きなんだな、と思った。









ある日の放課後、


Aは彼氏と約束があるそうで


私は1人で帰っていた。







寄り道しようと思い、カフェに入ったその時。






奥の席にAが座っているのが見えた。






彼氏と一緒じゃなかったっけ？




そう思い近づくと、









隣いにたのは、桜庭くんだった。






桜庭くんは今まで見たことのないような優しい目で、

Aと話していた。







ああ、そっか。


Aの彼氏って、桜庭くんだったんだ。








2人に気づかれないようにカフェを出る。





去り際、ケーキをひと切れのせたフォークをAの口元に運ぶ桜庭くんと


顔を真っ赤にしながらも嬉しそうなAの姿が見えた。









外に出ると、涙が頬を伝っていた。









さよなら、私の恋心。




幸せにね、A。





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Growth多いな…？

他も増やします｡･*･:≡( ε:)
(多分)

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