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焼肉を誰かと食べるのは少し苦手だった。



俺は、お肉を最大に美味しく食べられるときに
ちゃんと食べたい。

話に夢中になって焦げたり
適当に生焼きで、勝手にタレの皿に乗せられたり。

考えただけでゾッとする。




そんな僕を見透かして
君は言ってくれたのかな?

気を使ってくれたのかな?



「ね?役割分担!伊野尾様の命令です」


さっきまで笑ってたのに急に真顔になる伊野ちゃんに
笑えてきた。
こんなに幸せを実感していてもいいのかな。





「俺、全然肉、食べれてないんだけど」



「だって、焼く担当じゃん」




そう言って笑って、笑いあって。
やっぱ、好きだなーって思うんだ。


美味しそうに食べてくれる伊野ちゃんが可愛くて。






「なんで役割分担してくれたの?」


つい、気を使ってくれたことを聞いてみたんだ、




「だって、裕翔の焼くお肉の方が美味しいもん」


そう言いながらお肉を、食べる。

おいしい、おいしいって食べてくれる。









「伊野ちゃん、タレ付いてる」


「え?どこー?」



近ずいて、その唇に口付けた。
唇の端を舌で舐めとる。


「…え、と。」


顔を真っ赤にして驚いたように目を見開いて






「…焼肉臭くなかった?」







そう言って笑う君への

愛おしいがとまらないよ。





愛おしいがとまらない Yt …fin

おかわりください Ar→←愛おしいがとまらない Yt



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設定タグ:HeySayJUMP , 伊野尾慧 , 短編集
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作者名:しゃん。 | 作成日時:2018年3月28日 23時

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