元婚約者【逢坂壮五】 (ページ30)

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幼なじみの真実ページ30

そんなわけないよね？

『だって苗字が違うもん...。』

九条「逢坂壮五は、外してもらってもいい？」

壮五「は、はい！」

そーちゃんは、そう言われてどこかに

行っちゃった...。

九条「ボクは、七瀬陸の双子のお兄ちゃんの
七瀬天。アイドルになるために
九条さんの養子になった。」

『いつ？』

もしかして...陸くんのお見舞いに

来なくなった時から？

九条「13歳の時。」

陸くん、発作酷くなった時だ...。

病気の弟まで捨てて叶えたかった夢なの？

でも、今は仲良くしてるよね...

『アイドルって家族を捨てまで
なりたかったの？陸くん、天くんが
いなくなってからよく発作を起こすように
なったんだよ！』

それなのに...

でも、なにか理由があるのかな？

『それじゃあ、養子になった理由は？』

九条「ボクは、九条さんが正しいと思ったから。
それに、うちの店は、とてもじゃないけど
お店を手放しても借金返済は、
できない状態だったんだ。」

『え？』

九条「ボクが養子になったら
借金を全部払ってくれるって言ったから
両親はお店を手放さなくて済む。
陸も病院に通える。」

結局は、家族のためだったんだ...

それなのに私、ひどいこと言った...

『ごめんなさい。そんな事情があったのに
天くんは悪くないのに責めちゃって...』