ひみつごと (ページ3)

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襟足越しの《弟氏×兄氏》ページ3

ふと、兄者の襟足に隠れているうなじを食べたいと思う時がある。

「……ねー兄者ぁ。襟足、邪魔じゃないの？」

「全然。」

「んー…。」

即答。一刀両断である。
何かをしている兄者は例えおついちさんが話しかけたとしても、反応が薄くなる。
俺なんか以前の問題だ。
…面白くない。

熱心にWebページを眺めている兄者の後ろに回り込み、力いっぱい抱きしめる。
まるで暇な彼女が構ってくれない彼氏にちょっかいを出すように。

「あーもー、なぁんだよ。カマチョならおっつんにでもしてこい。」

「やだ。兄者に触りたい。」

「俺は今忙しいから無理。」

先程と比べたら多少は反応してくれている。
だが目線はまだブルーライトを発している画面に向けられていた。
悔しさと嫉妬心で、自然と眉間にシワがよる。
俺はとうとう耐えきれずに、兄者の襟足を掻き分けて背骨が少し浮き出ているうなじ目掛けて、牙をむいた。

「ンッ…！」

びっくりしたのか、感じたのか。
肩が上に跳ね上がり、高めの声を出した兄者。
可愛い、もっと、もっと。
兄者の反応に俺はもうブレーキが効かなくなっていた。

「…っう、おい…何して……ッ」

「……おいしーね、兄者のココ。」

気持ちいいのだろう、ふるふると身体を震わせ必死に堪えている。
ペロリと舌先で骨をなぞれば甘い声を出し、肉に歯を立てれば低く唸る。
白いうなじは俺色…真っ赤に染まっていた。

「…兄者、顔、赤いよ。」

「誰のせいだと思ってるんだ…！」

一通りいじり終わると興奮が冷めないのか、うなじだけでなく顔までも真っ赤にさせた兄者がうなじを隠しながら俺を睨みつけてくる。
あ、ヤバイ。勃った。

「ね、兄者、アッチ行こ？」

「～ッ、わ、かったよ…！｣

夜にはうなじだけじゃなくて、色んなところを堪能出来る。
でもやっぱり1番はうなじ。
だから体位も必然的に後ろから…
おっと。これ以上言うと歯止めがきかなくなる。

とりあえず、兄者のうなじは俺だけのものだから、今日はしっかりと跡でもつけてやるとするかな。