紫とシルバー (ページ15)

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［深澤 side］

吹雪さんが目を覚まして話をしたあと、解散した俺達。

車で来てた照が彼女を送っていった。

佐久間「俺さ…昨日残ってるの知ってた。」

2人で帰り道を歩いていると話し出した佐久間。

佐久間自身も自主練で残っていて、帰るときに彼女が練習している姿を見たらしい。

佐久間「…とめればよかった。」

落ち込んでいる佐久間。

深澤「誰もぶっ通しで練習してるなんて思わないよ。自分を責めるな。」

佐久間「だけど…」

深澤「意外だね。佐久間、てっきり吹雪さんのこと毛嫌いしてるのかと思ってた。」

元々グイグイ行くタイプではないけど、表情から関わりたくなさそうな感じが出ていた。

佐久間「嫌だよ。折角、皆とまたグループが組めるのに、ややこしい奴が入ってくるなんて…でも、照が言ってたみたいに努力は認めたいし、日に日に上手くなるから嫌いになれない。」

深澤「そっか。」

なんの根拠もないけど時間が経てば俺らはまとまれる。そんな気がした。