すのうーまん⑭ (ページ7)

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◉金木犀ページ7

◇◇◇

ラウ「んぅ〜！いい天気！」

「本当だね〜」

目黒「出てきてよかったな。」

今日は1日グループでのお仕事。
前の仕事が終わり、次の仕事まで少し時間ができた。
涼しくなってきたし散歩でも行こうということで、蓮くんとラウと3人で出てきた。

ラウ「あんなに暑かったのにちゃんと秋が来たね〜」

目黒「俺、このまま永遠に夏が続くのかと思ったよ。」

「それは流石にないと信じたい(笑)でも、去年みたいにいきなり寒くなるのかなって思ってた。」

ラウ「たしかに〜去年は秋なかったよね〜」

「「「秋だね〜」」」

秋といえば…ということで食べたいものややってみたいことについて話していると、私の大好きな匂いが。

「あ、」

目黒「どうした？」

「金木犀の匂い。」

ラウ「本当だ〜！」

「金木犀の匂い好き。」

ラウ「いい匂いだよね〜！」

すぅ〜と大きな深呼吸をする。

「最高。ずっとこの匂いに包まれていたい。」

目黒「めっちゃ好きじゃん。」

「好きだよ。この空気を肺いっぱいに取り込みたいくらい。」

ラウ「なにそれ。めっちゃ面白いじゃん。」

ラウには笑われたけど、本気でそう思ってる。

「ずっと咲いてたらいいのに。」

そう呟きながら、金木犀がたくさん咲いている道を時間ギリギリまで歩き続けた。