すのうーまん⑭ (ページ49)

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◉黒髪ページ49

◇◇◇

美容師「こんな感じでいかがでしょうか？」

「ありがとうございます。」

ドラマの撮影が終わって数ヶ月。
髪の毛が伸びてプリンが目立つようになったし、4月には舞台も控えているから黒染めするために美容室に来ていた。

美容師「トゥルントゥルンになりましたね〜」

「嬉しいです。」

トリートメントもしっかりしてもらい、きれいな黒髪に戻った。鏡に映る自分を見て、少し懐かしくなる。

「ありがとうございました〜」

お会計をしてお礼を言ってお店を出た。

途中、スーパーに寄って向かったのは亮平のマンション。
オートロックを抜けて玄関のチャイムを鳴らす。

阿部「いらっしゃい。わぁ！黒くなってる！！」

ドアを開けた亮平が目をまんまるにして驚く。
驚く顔が見たくて、髪の毛を染めるのは秘密にしていた。

阿部「かわいい〜金も似合ってたけど、黒髪も似合う〜」

手洗いをしてリビングに入ってからずっとこの調子。
可愛いを言われすぎてそろそろ茹でダコになりそうだ…

「ごはんっ食べようっ」

阿部「そだね〜準備するね！」

亮平が作ってくれたスープと私が買ってきたお惣菜でいただきますをする。

阿部「今日は泊まるでいいんだよね？」

「うん。そのつもりで明日の荷物持ってきた。」

阿部「了解。ゆっくりしようね〜」

阿部ちゃんの言葉通り、ご飯を食べてお風呂に入ったあとは2人でゆったりのんびり話をしながらゴロゴロした。