すのうーまん⑭ (ページ13)

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◉振付しちゃいなよページ13

◇◇◇

［岩本 side］

今日は大晦日に行うライブの打合せと振り起こし。

1月のドラマに出演するメンバーがそろそろ稼働しだすから、できることは早め早めにやっておこうというスケジュールだ。

俺も個人的にできることは先にしておこうと集合時間よりかなり早くスタジオに行くことにした。

〜♪

到着するといつものスタジオから音が漏れている。

岩本「Aか。」

小窓から中を覗くと、ANY&EVERYを踊るA。

「Oh-oh-oh-oh-oh-oh」

曲に合わせて自由に踊っている姿を見て、Aも振付すればいいのになんて思う。

俺はしばらく外からAのダンスを見て中に入った。

岩本「おはよう。」

「おはようございます。」

岩本「あのさ、ANY&EVERY、Aが振付したら？」

挨拶もそこそこにさっきから思っていることを言えば、Aは驚いた顔で見てたの？と言う。

岩本「見てた見てた。」

「好きに音にのってただけだし…」

俺に見られたのが恥ずかしいのかそう言うA。

岩本「そうは見えなかったし、あれでのってただけなら十分それで振付になってるよ。」

「でも、SnowManの振付師は照くんだよ？」

岩本「自然とそう言われるようになったけど、全然Aがやっても良いんだよ？」

「いやいやいや、恐れ多すぎる。」

岩本「俺、良いと思ったよ。Aがこの曲好きなのめっちゃ表れてたから。」

ANY&EVERYは曲を選ぶ段階からAがメンバーの中で一番気に入っていた。そんな人に振付してもらえたら曲も嬉しいだろう。

岩本「この曲を一番好きな人が振付すべきじゃない？その方が曲も喜ぶと思う。」

「…わかった。」

考えてみると言うとAは鏡の前を向く。
そこから打ち合わせが始まるまでAは振付を作っていた。