すのうーまん⑬ (ページ49)

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［阿部 side］

冬賀Aさん夏風邪でした。今点滴中です。

冬賀Aさん家に送り届けました。以下のものを冷蔵庫に入れてますが、他にAさんの食べれそうなものがあれば届けていただけますか?

ラジオの収録が終わり、スマホを開くと冬賀さんが連絡をくれていた。
送迎車に乗り込み、ありがとうとラインを返す。

深澤「Aなんだって？」

阿部「夏風邪だって。」

深澤「よかった。風邪で。」

阿部「疲れが溜まってるのもありそう。」

超過密スケジュールだった年始から今までがっつりオフだったのはこの前の旅行の時だけ。次のドラマの準備も始まって全然休む時間がない。

阿部「家の近くのコンビニでおろしてもらってもいい？」

マネ「了解です。」

よく行くコンビニでおろしてもらい、Aの好きなものをカゴに入れる。

お会計をしてコンビニを出て、Aの家に向かった。

マンションのエントランスが見えた辺りで電話をかける。

「…ぁい…」

阿部「ごめん。起こしたよね？体調どう？」

「お昼に比べて大分楽になったよ。」

阿部「そっか。よかった。…少し起きれる？」

「んぅ？…うん。」

阿部「じゃあ、今からインターフォン押すから開けてくれる？」

「…わかった。」

エントランスに入りAの部屋番号を入力して呼び出しボタンを押す。

ロックはすぐに解除され自動ドアが開いた。

Aの部屋の前について再度インターフォンを押す。

ガチャという音が聞こえて、Aがドアを開けてくれた。

阿部「急に来てごめんね。」

「ううん。心配して来てくれたんだよね。ごめん。」

阿部「中に入ってもいい？」

「うつしたくないから…できれば帰って欲しいんだけど…。」

阿部「ちょっとだけ…だめ？」

「…ちょっとだけね。」

マスク絶対に取らないでね。と言うと中に入れてくれた。