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阿部「Aいける？」
「うん。お待たせ。」
阿部「全然。行こっか。」
佐久間「お！デートか！いってら！」
深澤「楽しんでこいよ〜！」
皆とスタッフさんたちに挨拶をして現場を出る。
阿部「初めてのデートだね〜」
「そ、そうだね。」
阿部「あれ？緊張してる？(笑)」
「デートとか言うから…」
これまで2人で出かけたことは何回もあるのに、それがデートという名前になったせいで緊張する。
阿部「はははっごめんごめん(笑)」
建物を出て、丁度停まっていたタクシーに乗り込む。
阿部「俺がよく行くとこでいい？」
「うん。」
阿部「じゃあ、ここにお願いします。」
運転手「わかりました。」
私達がシートベルトをしたのを確認するとタクシーは目的地に向かい始めた。
「「ありがとうございました。」」
運転手さんにお礼を言ってタクシーを降りる。
阿部「こっち」
阿部ちゃんの案内で楽器屋に向かった。
「おぉ〜」
お店に入ると沢山の種類の楽器が並んでいる。
阿部「ギターはね〜こっち。」
阿部ちゃんに着いていくとギターコーナーに着いた。
阿部「ギター自体初心者だっけ？」
「うん。ピアノ以外の楽器したことない。」
阿部「じゃあ、本体以外も買わないとだね。」
「そうなるね。」
阿部ちゃんの横についてギターの説明を聞く。分からないところは阿部ちゃんが解説してくれた。
弾けないけど持ってジャランと鳴らしてみたり、持ちやすさを比べたり…色々すること小一時間。
「これ…かな？」
阿部「うん。良いと思う。」
阿部ちゃんにも背中を押されて、これから私の相棒になるギターが決まった。
「あとはチューナーとかか。」
チューナーやメンテナンスに必要なものも一式揃えてかごに入れる。
「買ってくるね。」
阿部「うん。いってらっしゃい。」
必要なものが揃いレジへ進もうと籠を持っていてくれた阿部ちゃんから受け取る。数歩歩いたところで…可愛いギターストラップを見つけた。
「可愛い。」
阿部「ほんとだ。可愛い。」
似合うんじゃない？と私の肩にかけて言う阿部ちゃん。
「買っちゃおうかな。」
阿部「買っちゃえ。」
あまり衝動買いするタイプではないけど、カゴに入れてレジへ向かった。
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作者名：雪 | 作成日時：2024年3月17日 7時
