すのうーまん⑬ (ページ42)

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◉初デートページ42

◇◇◇

「阿部ちゃん。」

阿部「どうかした？」

仕事の休憩中、阿部ちゃんに声を掛ける。

「今日の仕事、これが最後？」

阿部「うん。最後だね。」

「仕事の後、時間あったりする？」

阿部「あるよーAは？」

「私もこれで終わりで、よかったら買い物に付き合ってほしいなって。」

佐久間「お！デートのお誘いですか？」

阿部「ですか？」

「で、デートっ」

特に意識せず誘ったけど、そうか、デートになるのか…

佐久間「ふはっ照れてる照れてる(笑)」

目黒「えー阿部ちゃんデート行くのー？良いな〜俺と行こうよ〜」

話を聞きつけた蓮くんがどこからか現れて私をバックハグする。
阿部ちゃんとメンバーと話し合って距離感は今まで通り、スキンシップも今まで通りになった。今まで通りをやめてファンの子たちに私達の関係がバレるのを防ぐこと、メンバーとの絡みを喜んでくれる子たちがいるからだ。

阿部「Aは俺とデート行くの〜」

私の両手を引いて自分の方に引き寄せる阿部ちゃん。

佐久間「ふぅ〜↑」

阿部「もう〜話が全然進まない！」

佐久間「ごめんごめん。」

阿部「どこか行きたいところあるの？」

佐久間くんと蓮くんを追い払い、話を戻してくれる阿部ちゃん。

「楽器屋さんに行きたくて。」

阿部「楽器？」

「うん。今度のドラマ、弾き語りがあるから練習したくて。でもアコギやったことないから、一緒に選んで欲しいなって。」

阿部「そういうことね。いいよ。見に行こう。」

「ありがとう。」

こうして私達の初デートが決まった。