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メイクをしてカツラを被って衣装を着て…遂に本番10分前。
D「緊張してます？」
「めちゃくちゃしてます。」
D「普段ライブの時もしますか？」
「しますね。」
D「その時はどうしてるんですか？」
「佐久間くんがいつも緊張を解してくれてるんです。加入して初めてのライブからずっとそうで、ルーティン化してます。」
緊張で上手く話しを返すことができない。
準備時間が明らかに少なすぎて、今までで一番緊張してると思う…
エンターテイナー「いきましょうか。」
「はい。お願いします。」
最初は出番がないから裏で待機していたけど、公演がはじまりが舞台袖に移動する。もう少しで出番だ。
エンターテイナー「はい、いきましょう。」
遂に出番が来て、舞台に向かって走る。
そこからは…正直記憶がない…
「「「お疲れ様でした〜」」」
公演が終わりキャストの皆さんに挨拶をして控室に戻る。
エンターテイナー「完璧でした。流石です。」
「よかった。ありがとうございます。」
特にミスなく最後まで演じることができたらしい。
D「Aさん、本日ここまでです。」
「ありがとうございます。」
関わってくださった方々への挨拶も終わり、ディレクターさんたちとわかれる。
ディレクターさんたちはこれから私の査定の様子を撮りに行くそうだ。
私はシャワーを借りてメイクを落とすと、特に寄り道もせず帰路についた。
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作者名：雪 | 作成日時：2024年3月17日 7時
