すのうーまん⑬ (ページ3)

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「ま、まにあった…」

出演許可がでたのは9時50分。
リハーサル開始時刻ギリギリだ。

急いで会場に入り、出演者の皆さんに挨拶をした。

ショーディレクター「通しいきまーす。」

ショーディレクターさんの合図でリハーサルが始まる。

エンターテイナー「出番までに軽く案内しますね。」

私の出番まで少し時間があるので、裏側を案内してもらう。
スタジオでしか踊ってないから、入り捌けが難しい。

リハーサルではエンターテイナーさんについてもらいながら場所を移動した。

ショーディレクター「以上です。本日もよろしくお願いします。」

「「「よろしくお願いします。」」」

約30分の通しリハーサルが終わり、私は会場内にある控室に案内された。

D「ここから16時30分の回までフリータイムなんですけど…」

衣装を着たりメイクがあるから1時間前には集合していないといないけれど、それまではフリーだ。

「本物を見たいし、後は練習に費やしたいです。」

D「そう言うと思っていました。なのでこれで変装して見てきて下さい。」

渡されたのはスーツケース。開けるとカチューシャやTシャツなどの公式グッズが入っている。

好きなものを身に着けて変装して見に行くらしい。

「わかりました。」

ショー開始時刻まであまり時間がない。
大好きな犬のキャラクターのカチューシャとTシャツにサングラスを着けて会場に入った。

「凄っ」

ショーはとにかく凄かった。
お客さんを巻き込んでウェーブをしたり、関西ならではのギャグを披露したと思ったらバチバチにロックナンバーを決める。緩急が凄く上手くてこれは虜になると感じた。