すのうーまん⑬ (ページ2)

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D「どうぞ。」

「失礼いたします。」

ディレクターさんの合図で、ノックをして声をかけて、中に入る。

そこには、制服(スーツ)を着たクルーさんと練習着(公式Tシャツ)を着たエンターテイナーさんがいた。

「SnowManの雪加Aです。よろしくお願いいたします。」

「「よろしくお願いします。」」

「早速ですが…」

お仕事の内容やお給料事情を聞いて話を膨らませていく。

ある程度お話ができたところで、私が出演する(かもしれない)ショーの話へ。

クルー(以下P)「今日は私達が担当しているショーの本番に出演していただいて査定させて頂こうと考えています。」

クルーさん(ショープロデューサーさん)が担当しているのは室内のショー。
ドラキュラや狼男といったモンスターたちが行うライブエンターテイメントらしい。

P「墓場荒らしの役をお願いしようと思っています。」

「墓場荒らし…？」

モンスターがライブを行う会場は墓地という設定。
そこでモンスターたちの追っかけをしているギャルたちを墓場荒らしと呼んでいるそうだ。

P「他のモンスターに比べて出演時間は少なめですが、英語詞の歌唱とダンス両方あります。出演していただくのは16:30からの回を予定していますが、本日のショーが始まってしまうとリハーサルができなくなるので、10時から行う通しリハーサルに間に合って頂く必要があります。」

只今8時過ぎ…2時間弱で私覚えられるのか…いや覚えるしかない。

「わかりました。全力を尽くします。」

そう答えると、早速スタジオへ移動することになった。

「SnowManの雪加Aです。よろしくお願いいたします。」

スタジオに入ると女性が一人。
2人いる墓場荒らしのもう一人で、私とペアになる方だそうだ。

エンターテイナー「早速ですが…」

普段私が演じる役を担当しているエンターテイナーさん(面接で練習着を着ていた女性)が、振り入れをしてくれる。
アメリカのロックナンバーに合わせて作られたセクシーな振付だ。

D「どうですか？」

「…やばいです。」

申し訳ないけど集中させてと伝え、振付と歌詞を覚えていった。