貴方と一緒にいきましょう【荼毘】 (ページ34)

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67話ページ34

「A、帰るぞ」

『帰るって………私の家ですか？』

当たり前だろと鼻で笑われる。

当たり前私の家だけど、荼毘さんが私の家知るわけないし………そもそも荼毘さんの口からそういうの想像つかないし………

ブツブツと心の中で文句を言いながら2人で一緒に廃ビルから出た。

もちろん、手を繋いで。

愛おしい人と手を繋げて、一緒に家に帰れるなんてこれ以上の幸せなんてある？
これ以上がもしあったら幸せすぎて死んじゃう。

それに荼毘さん顔も声も良いし、今考えると私のタイプドンピシャなんだし

いや死ぬな、いや死ねる。もう死んじまうって

これからどうするか悶絶していたら、私の横顔を見ていた荼毘さんに気づいく。

何かあったか尋ねると黙ったまんま口付けをされて、また歩き出した。案の定、私の顔は真っ赤っか。

辺りはオレンジ色に染まっていて、短いようで長い1日だった。

「お前はこれでよかったのかよ、今ならまだ………間に合うぜ」

選択を確かめる、耳触りのいい声は若干震えて握られていた手が緩くなった。

私は敵になった。だから追われる身になった。

生半可な気持ちで生きていけるものじゃないから、荼毘さんなりの心配だろう。

『荼毘さんと………貴方と一緒にいけるのなら、私はそれで充分幸せですよ。
それに………全て捨ててくる気でしたから、今更戻りたいなんて思ってませんよ。』

私は荼毘さんが緩めた手を優しく握った。すると応えるように握り返される。

荼毘さんが思っている以上に、私は貴方のこと大好きですから、いつか伝えれる日が来たら飽きるくらい言いますね。

愛してます

口には出せず心の中で誓うように想い、私たちの家へと帰った。

～～～～～～～もしも言ってたら

「イカレてるし趣味悪ィな」

『その女を好きなのは誰でしょうねー？』

「俺だわ、アホ」

変な会話をして2人で笑いながら私たちの家へと帰った。

＿＿＿＿
荼毘さんの恋人との会話が分からん。

ツンツンツン(ちょっと)デレも好き。逆にデレデレの上の上、デロッデロな荼毘も好き。

恋人に意地悪(お仕置き)するのも好き。

使い分けて行きたいねー