貴方と一緒にいきましょう【荼毘】 (ページ32)

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65話ページ32

「帰れ、お前の来る場所じゃない」

『それは荼毘さんが決める事じゃない。私が決めるの』

はっきりと芯を持たないといけない。何を言われてもだ。頑張れ私。

「お前みたいなガキに何が出来るんだよ」

『っ………怪我を治したり、サポートし』「違ェ、そういう事じゃないンだよ」

眉に皺を寄せて、呆れなのかため息をついた。

「もういい、率直に言え。何がしたくて来たんだ」

『……好き、好きです！！荼毘さんが好きです！！

好きだから想いを伝えるために来ました

荼毘さん！！好きです！！』

ほぼ衝動に駆られたんだ。全て勢いに任せてしまった。

でもいい、私は伝えればそれでも充分なんだから。やけくそハッピーだ。

『好きって伝えに来たんです!!別に、荼毘さんにそういう気が無くても私は伝えればいいので………愛してま……へ、』

言葉を最後まで言おうとしたら、抱きしめられる。優しく手を背中に回されて耳元で吐息が聞こえた。

「………俺もだよ」

優しくて、穏やかな声で囁いた。やっと想いを伝えれた達成感と羞恥と嬉しさがぐちゃぐちゃで、目に涙が浮かぶ。

私も荼毘さんの背中に手を回して抱きしめる。

人の体温よりも荼毘さんの体は熱くて、荼毘さんを抱きしめてるんだって嬉しくなった。

『……私も、愛してます』