卒業は… ページ4
卒業式の日。
『彼方〜』
私の号泣している姿を見た瞬間
「えっ、どうしたのA」
彼方はすごく引いていた。酷い。泣きそう(もうすでに泣いてる)。
『彼方と別々の学校になっちゃうの嫌だ〜』
私はこんなにも一緒にいたかったのに。彼方と同じ高校に行くだなんて、能力的に不可能なことは分かっていたけれど。
「俺も嫌だけど…どの高校受けるのか聞いても全然教えてくれなかったじゃん」
ずっと一緒にいたかったなんて言っても迷惑だろうけど。
『卒業しても連絡は取り続けるし、会いに行くからね。』
「分かった…?」
それでも友達でいたいんです。
ーーーーー
そして、高校の入学式。校門をくぐり抜け、クラスが掲示してあるところへ向かう。もう諦めはついた。
『あ、あった、私の名前あった、』
私は私の道を。彼方は彼方の道を。
「あれ、A?」
進もうとしていたんですけどね?
『少女漫画とかにあるやつじゃん…』
「まぁ、別々になりたくなかったから、嬉しいよ?俺は」
そう言って微笑んだ彼方に、私は上手に笑い返せていただろうか。
忘れもしない、この時。私は彼方に恋してしまった。
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真琉(プロフ) - 三日夜 雪璃さん» ありがとうございますm(_ _)m励みになります!! (2019年3月14日 12時) (レス) id: 12333a924c (このIDを非表示/違反報告)
三日夜 雪璃 - 続きたのしみにしてます! (2019年3月12日 20時) (レス) id: e3ad85cddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真琉 | 作成日時:2019年3月12日 9時