黒と白の念子 Ⅱ (ページ10)

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60話ページ10

オペラ)すみません、フルフル様。少々Aから離れていただいてもよろしいですか

そう言って私の腰を引き、フルフル軍曹と引き離す。

サリバン)ほよ？オペラ？

オペラの珍しい行動に不思議そうに首を傾げるサリバン様に、フルフル軍曹はそっかー！と口を開く

フルフル)そう言えば君達付き合ったんだって？

A)えぇ

サ/バ)…………えぇぇぇぇぇぇぇぇ！！？？？

サリバン)ちょっとちょっと！僕聞いてないよ！！いつの間にそんな関係に！？

オ/A)えぇ言ってませんからね。ウォルターパークの時からですよ。

サリバン)何で教えてくれないの！！

オ/A)言う必要がないかと…個人的な事情ですし

そう言うと部屋の隅で丸まり、
冷たい……僕のSD達が冷たい……ハブられてる……と
分かりやすく落ち込む。

バチコ)あ、あのぅ、お、おめでとうございますぅ////

A)ありがとうございます。バチコ様

バチコ)(喋っちゃったぜ////)

かくして、夜は更け、それぞれが1日目を乗り越え
明日に備えてゆっくりと眠りにつく……

中には眠らない者も居るが……

そして、２日目を迎える。

スージー)どうやらイルマくん達が始まりの種と終わりの鉢の存在に気付きましたね

A)伝説(レジェンド)リーフですね。確か歌は……
幻の〜リーフはまだない、育てましょタネと鉢植え手に入れろ〜夫婦のお嫁さん百歩お散歩〜姑さんのまわりをぐるっと下におりればぽっかり口あけおでむかえ〜おなかに眠るは始まりのタネ〜。が種への歌でしたね

スージー)ふぃ、さすがAさ…先生ですね。よくご存知で

A)まぁ、伝説のリーフには思い出がありますので。

そう言って私はモニターに目を向ける。

もし、イルマ様がリーフを咲かせたら……

ダリ)それにしても…A先生の歌声は相変わらず綺麗だな〜

スージー)ふぃ私は初めて聞きました

ダリ)僕はA先生が二度目のバビルスに通っていた時の音楽祭で聴いたんだよ〜。あっそうだ！収穫祭終わったら歌披露してよ！

そうダリ先生からの期待の眼差しを向けられ、
私は、はい。まぁいいですけど。と答える。

私が歌って何になるのか？

そんな疑問も浮かび上がる。

そんなこんなで収穫祭は最終日へ