黒と白の念子 Ⅱ (ページ45)

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95話ページ45

サリバン)現在の魔界は実に不安定だ、そこで我々が見据えるべきは今後の魔界…必要とされるのは未来を拓く若き悪魔だ。よって我々はここに時期魔王候補として3名の悪魔を推挙する

べ/レ)そう才能溢れる若き血潮我が孫ラズベリィ/レイヂを

サリバン)勿論、僕も1人推薦するよ、意外性があって面白いこの僕とAちゃんが期待してしまう悪魔。彼が創る魔界をぜひ見てみたいよね

そう三傑の方々が話を終えると、
またもや、バールが意見を述べる。

バール)三傑の孫が魔王候補ね…異議あり、三傑の孫を次期魔王にだなんて反対だぜ俺はよぉ

と、自分よりランクの低い悪魔を見せられ新しいボスと言われても納得はできないと言う。

それもそうだ。

ここ魔界はランクが全てなのだから。

A)バール様。我々はもっと可能性を追うべきだと思います。アナタ方は優秀な悪魔13冠で、本来この中から次の魔王を選ぶのが妥当……しかし、優秀だからこそ互いに競い削りあっては損なのです。今の不安定な魔界には唯一無二の魔王が必要。デルキラは他を圧倒する魔王でした。その威光に導かれて焦がれた我々では誰もかの方の代わりなどできようもない

サリバン)Aちゃんはそのデルキラ様を導いたお方でしょ〜焦がれてないくせに〜

A)五月蝿い。まぁ、つまりですね、13人の優秀な悪魔から選ぶのではなく、13人の優秀な悪魔によって魔王を育てたらどうかと思うのです。これは教育と言う名の未来に希望をもたらす話にもなります。ですので、三傑の方々だけでなく、アナタ方13冠からも優秀な悪魔を魔王候補に提示してもよろしいのですよ。

そう言うとバールは、面白いと納得してくれたようで、
他の13冠の皆も良い悪魔がいるんだと次々に候補を考えはじめた。

サリバン)さすがだね、Aちゃん

A)さすがだと思うなら最初から呼んでくれますかね。何故オペラには伝えていて私には伝えないのでしょうか。SDやめて単独で行動しても良いのですよ

そう冷たい目を向けて言うと、
サリバン様は私の足にしがみついた。

サリバン)それはやめて〜ごめんよAちゃん！何でも言う事聞くからやめないで〜

嫌嫌〜と駄々をこねるサリバン様に
私は更に冷めた目を向ける。

A)ﾊｧ……では、三傑のご令孫がお見えになっておりますので、面接でも、しますか？

そう言って私は指を鳴らし扉を開ける。

さて、13冠による面接だ。