黒と白の念子 Ⅱ (ページ39)

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89話ページ39

ケ/A)KOAKUMA、KOAKUMA、この私をふりむかせてみせてKOAKUMA〜！サンキュウダゼ！

そして、チームくろむは、見事優勝を果たした。

マチャラ)チームくろむ、謎の美女A様の歌声凄く綺麗でしたね〜！私すっかりファンになっております！！

ケロリ)(A先生が目立ってる！確かに先生がいたら歌は100%勝てるけど、アクドルとしてなんか、悔しい！けど………)

入/リ/ア/ケ)(Aさん/先生の満面の笑み、めっちゃ可愛いかった！！！！)

A)あの……私……お先に帰ります………

そう言って私はイルマ様を置いて帰宅した。

どっと疲れた……
アメリさんとイルマ様のクッキングの時より疲れた……

A)ただいま帰り………

サリバン)Aちゃーーん！アレ、どゆこと？

扉を開けると同時に飛び込んできたのはサリバン様。

A)知りません……私はもう、寝ます………

そう言う私をサリバン様は全力でスルーして喋りかける。

サリバン)Aちゃん♡見てコレ〜！イルマくんとAちゃんのアクドル姿を録画アーンドポスターにしました〜
Aちゃんの満面の笑みすっごく可愛いかったよーーー！
あっ、ねーねーここでも着て歌ってみてよー！はい！衣装♡

そう言ってフリフリのドレスを見せてくるサリバン様。

A)もう……勘弁してくださいっ！！

私はわーーんと泣きながら走ると、
走った先にはオペラ。

A)助けて……オペラ……もう、限界……です……

ヘロヘロの私を見て何を思ったか、
オペラは私を抱き抱え、部屋へ向かい、
ベットに私を下ろすと
ものすっごく。いや、本当に、
今まで見た事がないぐらいの優しい目をして

オペラ)お疲れ様です。本当に………

と言ってくれた。
やっぱり、私の事1番分かってくれるのはオペラしか居ない………

私はオペラの温もりを感じながら眠りにつきました。

オペラ)(アクドルのA…凄く可愛かったです。今はお疲れのようなので回復したら生で着替えて魅せてもらいましょう)

オペラの優しさが仕組まれたものだと知らないAは、
幸せそうに眠るのであった。