黒と白の念子 Ⅱ (ページ28)

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78話ページ28

カルエゴ)ーーっ、ぐっ……うっ……チッ、複雑だが分かった。ソロモン王様の言う事だ。変わらないでいよう。ただな！！揶揄うのはやめろ！迷惑だ！！

A)やめるわけないじゃないですか。こんな愉しい事

カルエゴ)なんっだとっ、貴様っ………

入間)ま、まぁまぁ！でも、良かった！僕Aさんの家名ずっと知りたかったんです！それだけでも知れて嬉しいです！

そう言って笑うイルマ様。

前にオペラに伝えた時も同じ事言っていたな……

A)ｸｽｯ……あはは…イルマ様はオペラに少し似てきましたね

入間)わ、わらっ………

問題児)笑った！！！A先生が初めて笑った！！！

A)そんな驚く事ですか？

ポロ)私は良く見てたわよ！Aの笑った顔！本当に可愛いんだから♡

そう言ってポロちゃんに抱きしめられる私。
イルマ様は副作用がまだ抜けきっていなかったようで、
また、眠りについた。

カルエゴ)貴様もそんな顔するのだな

A)本当失礼ですよねカルエゴくんは。ソロモン王ですよ私

カルエゴ)貴様が変わるなって言ったんだろ！！何今更権力振り翳してんだ！！！

A)それより……

カルエゴ)おい！聞け！！

A)皆様、音楽祭はよろしいので？

そう言った私の言葉に皆あっと声を漏らすと慌て始める。

ポロ)そうだわ！アンタ達の課題は知ってるわ！音楽祭で全員4に上がらなければ教室は即没収でしょ！審査員はAが許可したとは言え王の教室を渡したくない私！あらやだ絶望的だわ！ごめんあそばせ〜

そう言うポロちゃんに物申したのはサブノックくんだった。

サブロ)音魔殿、それは早計であろう。欲に正直なのはいいがそれで決めつけるのは筋が違うのではないか？

A)言われてますよ。ポロちゃん

ポロ)アンタ………いい男ね

そう言ってサブノックくんを抱きしめるポロちゃん
そんな様子を見てサブローが食われると焦る問題児
そんな言葉にやぁねぇ食べないわよまだと答えるポロちゃん

ポロちゃんは皆の音を聞き、
まだ万全じゃないと言う。

ポロ)そんなガタガタの状態でこの私を満足させる音をどうやったら出せるって言うのかしら？

入間)プルソンくんは絶対きます

そう言ったイルマ様の一言で、
問題児の音は一気に変わる。