黒と白の念子 Ⅱ (ページ27)

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77話ページ27

カルエゴ)A先輩が……ソロモン王……だから、あの時…王の教室はどうでもいいなんて言えたのか…理事長のSDなら止めるものだと思っていたからおかしいとは思った…理事長も簡単に開けていいって言ったのもソロモン王が許可してたから……

A)まあ、そう言う事ですね

皆、ソロモン王と聞いて固まっている。
そりゃ、ソロモン王と聞いたら服従させられるとか思って恐怖だろうな………

そんな事を思っていると、目の前にやってきたのはカムイくんだった。

カムイ).貴方がソロモン王、シュラム様……

そう呟いた後、膝をつき頭を下げる。

カムイ)貴方のアブソルートのおかげで我が一族は命を落とす事なくこうして魔界で堂々と立っている事ができています。我が一族は貴方に感謝しかありません。

そう言って涙を流すカムイくん。

そして、次々と膝をつき頭を下げる問題児達

そして皆、先祖からの感謝の気持ちや、憧れ、慕っている。など、負の感情ではない気持ちを私に述べる。

ポロ)そうよ！ガキ共！私のAはねあんたら先祖の命の恩人でもあるのよ！もっとひれ伏すがいいわ！オーホホホホ

と、楽しそうにデルキラの椅子に座るポロちゃんは口元に手を当てて笑う。

そっか、なんだ。皆、私を嫌ってはないんだ……
あの時オペラが言った言葉が頭をよぎる。

オペラ『忌み嫌われている存在だと、Aは言いますが実際本当にそうなのでしょうか。嫌われていたらロイヤルワンはデルキラ様のみの物となっているでしょうし、それにあの様に良く美しく語られはしないでしょう』

本当だね。オペラ。
私は臆病者だったよ。

昔とある女の子に言われた、
『シュラム家は忌み嫌われる存在だ！これはシュラム家の呪いだ』って言葉に惑わされすぎた。

A)まぁ、私がシュラムだからって特に何か変わるわけでもありませんし、今はサリバン様SDのAですので、今まで通り何も変わらずお願いしますね。もちろん私も変わる事なくカルエゴくんいじりも続けますので

そう言って私はカルエゴくんに視線をむける。