黒と白の念子 Ⅱ (ページ22)

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72話ページ22

リリスの世界をイメージする。
リリスは極上の美悪魔、男は彼女に焦がれ愛を捧げ、
手に入れたいと願い口説き…けれど決してリリスはなびかない

カルエゴ)という曲だがわかるか？

入間)すご、すごくあのっ大人というか

ソイ)あの非常にヤラ……美しいというかキレイというか、あとなんかよくわかんないけどイケ好かねぇなって思いました。

カルエゴ)貴様正直だな。今のは私の作った世界…実際に弾くのはイルマ、貴様だ

A)私達の真似ではなく自らのイメージで世界を作るのですよ。

カルエゴ)貴様の思うリリスへの口説き文句を表現してみろ！

そしてイルマ様は自分のイメージする口説き文句でピアノを弾くが、どれも、ご飯に行ってしまう。

それに怒ったカルエゴくんは、
泊まり連絡を入れろと言う。

え、元からその予定では無かったの？
私そのつもりでサリバン様やオペラに伝えてた……

A)イルマ様。イルマ様達はリリス・カーペットを音楽祭で披露するのです。その音楽祭で披露するリリス・カーペットのリリスは誰ですか？

入間)僕たちのリリスは……姐さん……

A)では、一度リリスに恋文(ラブレター)を送るつもりで弾いてみてはどうでしょう

そう言って私は部屋を出て、
職員室へ向かった。

カルエゴ)フン、どうだアイツらは

A)どうだじゃないですよね。私を巻き込んでおいて何お前だけ逃げてんだ

カルエゴ)逃げてはないだろ！

A)まぁでも、イルマ様ならやってのけますよ

カルエゴ)珍しいな。貴様がそこまで期待してるなど

A)まぁ、私の主人になるかもしれぬお方ですからね

こうして練習は着々と進んでいったが、
プルソンくんは、家庭の事情で自主退学……否、家出をし
問題児達はプルソンくんを信じて練習を続けた。