黒と白の念子 Ⅱ (ページ20)

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70話ページ20

そして、数日後、出し物が決まった彼らは早速練習に取り掛かる。

そんな中私とカルエゴくんの元に来たのは
クロケルさんだった。

ケロリ)お願いします！カルエゴ先生！A先生！イルマさんにピアノの指導をしてあげてください

カルエゴ)なぜ私に？

ケロリ)過去の音楽祭優勝組リストです。バラム先生にも裏をとってきました。

バラム『カルエゴくん大体の楽器は弾けるよーあ、あとA先輩に至っては全てできちゃう完璧な悪魔だよー』

そう言ってリストを見せ、バラムくんの言葉を教えてくれたクロケルさん。

そんなクロケルさんの助けにカルエゴくんはいいだろう。と許可をする。

ケロリ)随分とあっさり……

カルエゴ)バビルス教師心得、常に生徒の向上を第一とする学びをこう姿勢は正しい。私は厳粛な教師だから

A)では、カルエゴくん1人で問題ないと思いますので私はこれで………

カルエゴ)待て……貴様も教師だろ

A)教師心得とかカルエゴくんが作ったものですよね。私関係ないじゃないですか。それに、理事長室管理や書類整理、自宅の管理等やる事は残ってるんですよ

カルエゴ)そんなものはオペラ(ヤツ)に任せて貴様は教師(こっち)の仕事優先しろ

そう言われ、私はﾊｧ…と一つため息を溢すと、
では、確認等の連絡します。

と言い、サリバン様に聞いてみると、
デビオッケー！と返事が返ってきたのでとりあえず舌打ちをする。

そして、次に、オペラへ仕事の指示電話をいれる。

A)あ、オペラ？すみませんが私本日からイルマ様のピアノ指導等が入りまして、そちらの事はオペラに任せます。はい。あーいえ、カルエゴくんから、そんなものオペラ(ヤツ)に任せて貴様は教師(こっち)の仕事優先しろ。と言われまして……はい。では。よろしくお願いします。

と言って電話をきる。

カルエゴ)お、おい、今の電話相手……

A)オペラですが？

カルエゴ)何故そのまま伝えた……

そう言って青ざめるカルエゴくんに私は、
私は愉しい事が好きな悪魔なので。と言い、
イルマ様の元へ向かおうと足を進める。

が、数歩進み一度足を止めると、あ、そうそうと言いカルエゴくんの方を振り返る。

A)オペラが、先輩に対してヤツ呼びとはカルエゴくんも偉くなりましたね。次会う時が楽しみです。と言ってましたよ。

と残しその場を離れた。