黒と白の念子 番外編

魔界の主役は我々だ1-1 ページ7

A)買い出しに行ってまいります


オペラ)A、今回の買い出し量が多いので私も手伝います


入間)行ってらっしゃい！オペラさん！Aさん！



本日は仕事の一環、買い出しのお話です。

昔は私とオペラ、そしてサリバン様の3名分だけで良かったので食材はそこまで多く買う必要はなかったが、
イルマ様が来られてから、買う量が増えた。

人間は悪魔ほど胃袋は大きくないと聞いた事があるが、
イルマ様は別のようで……
彼の今までの生き様が食の多さを物語っている。



A)本日は魔界の食物庫(デビルス・マーケット)を見てみようと思っていますが、オペラも来ますか？

魔界の食物庫(デビルス・マーケット)
それは、魔界中の珍味や高級食材が集められる
闇の卸売市場


つまり、闇市である



オペラ)はい。共に行きます。Aと別行動して買い物は退屈ですからね。



A)ﾌﾌ…そうですね。



そして私達は闇市……魔界の食物庫へ入った。



ここで、皆は疑問が浮かんでいるであろう。

何故、闇市に行くのか……

それは……

普通に珍味や高級食材が手に入るからだ。


あとは、この闇市の競(せ)りを見るのが単純に好き。



競りとは、出品された食材をいくらで買うか競い合う事。
ただ、普通に高額なお金を言い合うだけではない。


ここは、魔界。


競り合うのも命懸けだ。



チーノ)1000万！！



珍しい品種の食肉豚と言うモノが競りにかけられた。
400万からのスタートに対し、
420、450、480、500と、金額が上がっていく。

そんな中突如大声で倍の金額を叫ぶ少年。

さすがに周りの大人達は1000万以上は出せれないので、
ここで金額は止まる。

66秒以内に1000万を上回る落札価格が提示されなければ確定する。


だが、先程言った事を思い出していただこう。


魔界の食物庫の競りは一筋縄ではいかない。

ここは魔界。


買い手同士の直接戦闘が許可されている。
ノックアウトされると提示した金額がキャンセルされるので殺られないよう時間まで堪えるしかない。


私は、この戦闘を見るのが好きなのだ。

強い悪魔や家系能力を見て学び愉しむ。
そして、有望な悪魔を見つけバビルスに勧誘したりするのだ。

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