金田一少年と皇少女の事件簿 2

金田一少年の殺人7 ページ43

はじめside


俺は急いで
作業台の引き出しを開け

名刺の入った手帳を見つける
そこから時任さんの名刺だけを取った

警官たちの足音が
だんだん近くなって来たから
窓から上の階の階段に登る

そして次の日
俺は時任さんの所属する
神田川出版にたどり着く

物陰から入口を見張っていると
中から時任さんが出てくる


はじめ「時任さんだ...」


そして俺は時任さんの後を付ける

すると時任さんは
工事現場の中に入っていった

俺も中に入って時任さんに声をかける


はじめ「あの！時任さん！」


時任「お前...！

僕を呼び出したのはお前か！」


急に心当たりのない事を言われ少し焦る


はじめ「呼び出した？いや...俺は」


時任「早く暗号の答えを教えろ！」


はじめ「なんの事ですか？」


時任「はぁ...？嘘だったのか

ハァ ハァ ハァ」


そして時任さんは鉄パイプを持つ


はじめ「時任さん...！」


時任「来るな！」


と俺に鉄パイプの先を向ける


時任「俺は 大村みたいに
簡単には殺されんぞ！」


はじめ「やめてください！

俺は聞きたいことがあって
来ただけなんです！」


時任「黙れ！！あぁ〜！！！」


と時任さんは鉄パイプを
振りかぶって来るが咄嗟に避ける


はじめ「マジかよ...やめろって！」


と声を掛けても時任さんは鉄パイプを振る


そして俺は まず鉄パイプを
時任さんから離そうと
時任さんの持っている鉄パイプを掴む


はじめ「離せっ！おい！」


そしてやっと時任さんから鉄パイプを取る


時任「ひぃ〜！！」


はじめ「時任さん！
橘五柳から何か聞いてませんか？」


時任「分からない！
殺さないでくれ！」


はじめ「よく考えて！
大事な事なんだ！

何か伝言は？」


時任「伝言？

伝言？伝言...？

思い出した！

パーティーの前に
先生に呼び出されて言われたんだ

もし出席者の誰かが僕を訪ねて来たら
"桂木に聞けば分かると言え"って」


はじめ「桂木さんに？」


すると突然
上に束ねてあったはずの
鉄パイプが時任さんの上に落ちてくる


はじめ「危ない！」


時任「うわ〜〜〜！！！」


はじめ「時任さん！」


俺が駆け寄った時には
もう既に頭を打って死んでいた


すると作業員の声が聞こえてくる

すぐに上に登り
工事現場を抜けようとすると

何故かこんなにも早くパトカーの
サイレンが聞こえてくる


そして咄嗟に塀に隠れた



なんでこんなに早くパトカーが

誰かが通報した？








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