金田一少年と皇少女の事件簿 2

金田一少年の殺人5 ページ41

Aside


時任「嘘だ

部屋には
お前しかいなかったはずだ」


時任さんは佐木からタブレットを取り言う


時任「ほら見てください皆さんも


僕たちが書斎に向かった時

雨が上がったばかりのぬかるんだ地面には
書斎に向かうこいつの足跡しか残っていなかった

誰か居て部屋から逃げたのなら
そいつが付けた別の足跡があるはずだ」


はじめ「いや絶に誰かいた

俺はそいつに殴られて...」


いつき「待てよ...
窓とか別の所から逃げたって事は？」


剣持「うん」


都築「いやあの書斎の
出入口は1つしかないし

窓は換気用だから人は出られない」


時任「他に誰かいたなんて大嘘だ

こいつが橘先生を殺したんだ！」


いつき「いや しかし動機がない...」


時任「先生と揉めてたじゃないですか！

謝罪に行ったけど受け入れられず
カッとなって殺ってしまったんですよ」


大村「刑事さん

この坊主もう1つ嘘ついてまっせ」


と大村さんが誰かを連れて来る


いつき「えっ？」


大村「菊蔵さん！」


菊蔵「はい」


大村「橘先生から！」


菊蔵「はぁ！」

└
大村「8時に電話があったんですよね！？」


菊蔵「ええ ええ ええ...

それは間違いありません はい

8時ちょうどに先生から
寝室のエアコンが壊れてるって
連絡がありまして」


大村「この坊主が先生の書斎に行ったんは
7時45分
先生から菊蔵さんに電話があったのは8時！

つまり8時には先生は生きとった！

行ったら死んでたやなんて
そんな話嘘や！」


剣持「まぁまぁ

ちょっと落ち着きましょうねっ？

皆さんも

こいつは人を殺すような
人間では絶対にない！

これは何かの誤解なんです！」


するとパトカーのサイレンが鳴り響く


佐木「警察？」


野中「私が呼んだの」


『は...？』


私の額には青筋が浮き出る

そして私は座っている
はじめの目線に合うようにしゃがむ

そしてはじめ以外に聞こえない声で言った


『はじめ...
大丈夫、きっと私が犯人を
暴いてみせるから...多分今はじめは
暗号を解こうと思ったでしょ？

だからはじめは暗号を解いて？
私は犯人を見つけるから』


はじめ「良いの...？
それだとAに迷惑かけちゃうけど...」


私ははじめの左手を握って言った


『大丈夫...迷惑なんかじゃないよ

離れていても...

ずっとずっと一緒だよ ねっ？』


そしてこっそりはじめの
左手の腕時計にGPSを付ける


『ほら行ってっ...！』


そして私ははじめの背中を押して見送った

金田一少年の殺人6→←金田一少年の殺人4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す