金田一少年と皇少女の事件簿 2

聖恋島殺人事件33 ページ3

Aside


今は霧声さん、美雪、はじめと魚雷のあった
洞窟へ来ている


霧声「この洞窟の回天はね
戦時中、テスト航行で座礁して
そのまま残ったままなの」


美雪「そうだったんですね」


霧声「米軍が進駐して来たときから

島の人達はこの回天の存在を
ずっと秘密にして来た

話せば回収されてしまうから

だってこの回天は
この島の記憶の1部

命を軽んじる
特攻兵器の犠牲になった
沢山の軍人さんたちが
残した、

永遠の墓標なんですから...」



───────────────────
Aside

今はもう、船に乗って移動している
真っ最中、


船尾にはじめが居たので
同じように手すりに手を付く


そこに剣持さんもやってきた


はじめ「おっさん、A」


剣持、A「『ん？』」


はじめ「俺、1つだけ
解けない謎があってさ」


『謎？』


剣持「なんだ？」

はじめ「影尾さん殺害のトリックに
使われたサイリウムだよ

あれって何処に消えたんだろう」


『あー、確かに』


剣持「確かに、そうだな」


？？「セイレーンが持ってったんじゃない？」


『右竜さん』


右竜「ねぇ金田一くん、
皇ちゃん、

君たちのこと、
雑誌の記事にしたいんだけど

今度ゆっくり君たちの経験談、
聞かせてくれない？」


それにはじめが食いつく


はじめ「ゆっくりですか？」


右竜「ええ、ゆっくり じっくり」


はじめ「ゆっくり...じっくり...」


右竜「うん、皇ちゃんは？」


『Aでいいです！
私はー、経験談より、
もっと右竜さんと仲良くなりたいです！』


私は右竜さんの手を取り
目をキラキラさせた


右竜「ええ、もちろん！
私もあかねでいいわよ？」


『はい！あかねさん！』


はじめ「ゆっくり...じっくり...ボソッ」ニヤニヤ

美雪「何？鼻の下伸ばしちゃって！
最低！Aが可哀想！」


佐木「あれ？そんなに心配ですか？
七瀬先輩」


ん？また佐木君の呼びかたが苗字呼びに戻ってる？


美雪「は？心配するに決まってるでしょ！
Aの為に！」


佐木「えー？」


📱(美雪)はじめちゃんと
Aの役に立ったの！？
イヤー...！(歓声)

📱Aうん

📱(はじめ)あぁ、感謝するぜ美雪

📱(美雪)うん！


美雪「は、はぁ！？えっちょ
佐木君何撮ってんのよ！」


美雪と佐木君は走り回る


佐木「ちょっ危ない...！」


美雪「消して！ねぇお願い！」


佐木がはじめを盾にする


はじめ「何？ちょっ」


美雪「ねぇ！」


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