金田一少年と皇少女の事件簿 2

白蛇蔵殺人事件10 ページ14

Aside


剣持「何があったんですか？
教えて下さい」


剣持さんが肘でくいっとはじめの
腕を押す

お前も頼めってことだろう


はじめ「お願いします」


と2人で頭を下げた


黒鷹「5年前の火事だ」


美雪「それって蓮月さんが
顔に大火傷をして行方不明になった
火事のことですか？」


黒鷹「そうだ


5年前、蓮月は杜氏を継ぐために
祠の山で三日三晩断食の行をしていた

ところが蓮月以外誰もいないはずなのに
何故か火がでて火はあたりの山まで
広がった、

行をしていた蓮月はそれっきり行方不明

遺体は出なかったが当然、
死んだと思われた

その火事のとき三男の黄介が失踪したんだ」


はじめ「えっ？」


黒鷹「火を放ったのは黄介だったんだ」


『...っ！』


黒鷹「黄介は姿を眩ませた後

左紺の元に犯行を
自供するメールを送ってきた

白蛇酒造は代々長男が杜氏を引き継ぎ
蔵を任されてきた

だが社長が杜氏に選んだのは、

次男の蓮月だった

黄介は左紺と仲が良かったから
許せなかったんだろう」


美雪「それでみんな黄介さんのことを
黙っていたんですね」


黒鷹「白蛇が何か知らんが

天罰ならもう十分だ！」


と黒鷹さんが

白蛇様が祀られている
石像に向かって言った


はじめ「黒鷹さん、

蓮月さんを殺したのは
左紺さんじゃないよ」


剣持「ん？

はじめ、何でそう思うんだ？」


はじめ「防犯カメラの映像だよ
Aも気づいただろ？

それ以上はまだ言えないけど」


黒鷹「どういう事だ？」


はじめ「黒鷹さん、

白蛇の天罰なんて

ある訳ないんだ


犯人がどんな理由でこんなこと
してるか知らねぇけど

俺は絶対に許さない


ここに来てから
Aの様子がおかしいんだ

この謎は全て俺が解き明かしてみせる




じっちゃんの名にかけて！」






NOside



鏡花「(鼻歌)」

鏡花さんが花を生けている


はじめ「いやー見事だなぁー！

全然分かんないですけど

何か良いですよねぇー！」


はじめはバックを持って鏡花さんの前に現れる


はじめ「ちょっと写真撮ってもいいですか？」


鏡花「え？」


はじめ「こっちに

で、カバン持って貰って」


鏡花「私が？」


はじめ「はい！
お願いします


はい撮りまーす！」カシャ


そうして、
次々とはじめは
色んな人のカバンを持った姿を撮る


はじめ「あっ左手で持ってください

撮りまーす」カシャ


はじめ「はいOKです！
ありがとうございます」






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