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聖恋島殺人事件31 ページ1

Aside



『隠し持っていた鍵でドアを開け、

そしてあらかじめ小屋に置いておいた
背中に板をしこんである
ライフジャケットを銛で刺し
それを着てフードをかぶり

影尾さんとそっくりの格好で
横たわった』


はじめ「反対側の桟橋から
到着した俺たちに
横たわった自分が影尾さんだと
思い込ませ、

小屋の明かりを
消した後、

反対側のドアを開け
あんたはある物を海に投げ入れた

それがその重要アイテム
X(エックス)だったんだ」


はじめは赤いボールを持ち上げてそう言った


美雪「重要アイテム?」


はじめ「サイリウムだよ」


『貴方はその時、

海から陸に向かっていた
潮の流れを計算し

サイリウムを入れた
ペットボトルを海に落とし

あたかも犯人がコテージ方向に
移動しているように見え掛けた』


はじめ「そして、後ろから
俺たちと合流し

一緒に影尾さんの死体を
発見したふりをして

みんなとずっと一緒にいたという
アリバイを手に入れたんだ」


伊豆丸「そんなのは君たちの
推測ってだけで証拠にはならんだろう

私が確実に犯人だって証拠があるのか?」



剣持「はじめ!A!」


はじめはその声と同時にニヤッとした


剣持「すまん、遅くなってしまって
思ったより手間取っちまって」


伊豆丸「そうだ、
さっき刑事さんが集めてた
寒野先生の手紙、

私が犯人ならこれを用意したのも

私という事になるが
中の手紙に私の指紋は付いてたんですか?」


『ふっ、馬鹿だなぁ...ニヤッ』ボソッ


剣持「今まさに、皆さんから
お預かりした便箋の指紋の調査が
終わったとことろです

伊豆丸さん、

あなたのおっしゃる通り
どの便箋からもあなたの指紋は
出ませんでしたよ」


伊豆丸「ほらやっぱり、
私が犯人だって証拠、

それが出なきゃ

私が犯人だとは言えない」


はじめ&A「『はぁ...だから逆!
それが証拠だっつーの!』」


伊豆丸「なんの事だ」



剣持「あなたが開封した
あなた宛の手紙の便箋からも
指紋は検出されませんでした

つまり...
あなたはこの手紙を
読んでいなかったんです

それなのに手紙の指示どうり
集合場所へと来た」


はじめ「それはあんたが
中身を見るまでもなく
手紙の内容を知っていたからだよ」


剣持「伊豆丸さん、
もう、言い逃れは出来ませんよ」


伊豆丸「ふっ...参ったな
完敗だよ金田一君、皇さん

犯人はたしかに私だ」



鰐瀬「なんで...伊豆丸さんが...」



文字数

聖恋島殺人事件32→



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設定タグ:金田一少年の事件簿 , 道枝駿佑 , ミステリー   
作品ジャンル:恋愛
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あみてぃーぬ(プロフ) - コメントありがとうございます!現在1番が4票、2番が2票、3番が1票です! (2022年7月21日 7時) (レス) id: 13fd001703 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 1番お願いします!!いつも更新ありがとうございます!! (2022年7月21日 7時) (レス) @page47 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
あみてぃーぬ(プロフ) - コメントありがとうございます!現在1番が3票、2番が2票、3番が1票です! (2022年7月20日 22時) (レス) id: 13fd001703 (このIDを非表示/違反報告)
hikari(プロフ) - 1番をお願いしたいです! (2022年7月20日 21時) (レス) @page47 id: 54762b60db (このIDを非表示/違反報告)
あみてぃーぬ(プロフ) - ニーさん» その日の気分とかありますが、書ける時間帯とかがあるので、書けるところまでって感じです! (2022年7月20日 20時) (レス) id: 13fd001703 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あみてぃーぬ | 作成日時:2022年6月16日 14時

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