金田一少年と皇少女の事件簿 2

トイレの花子さん殺人事件12 ページ30

Aside


はじめ&A「『そういう事か！』」


すると後を追ってきた
佐木くんと美雪がやってきた


美雪「はじめちゃん！A！」


佐木「先輩！」


はじめ「分かったぜ
伊能さんが殺されたカラクリが」


美雪「えっ？」


はじめ「あの白い線は
犯人がうっかり残したミスだ

そしてあのインクは

俺たちを
トイレから追い出すための

誘導の役目を果たしてたんだ」


『でもまだ1つ謎は残ってる』


はじめ「あぁ

肝試しの順番を決めたくじ引きだ」


美雪「あのティッシュ箱のくじ？」


そしてまた民宿の部屋に戻る


はじめ「伊能さんが
最後の8番を引いたのは偶然じゃない

でも犯人はそれをどうやって可能にした？

あぁ...！」わしゃわしゃ



佐木「これですよね！

特に仕掛けはなさそうですけど」


と佐木くんがティッシュ箱のくじをもってくる


はじめ「いや！

何か仕掛けがあるはずなんだ！」


はじめは佐木くんから
ティッシュ箱を受け取って中を漁って見る


はじめ「んー...！


あぁ もう！クソ...！」


佐木「先輩！壊れちゃいます！」


すると廊下から着信がなる


美雪「あ！携帯！鳴ってる！」


はじめ「あぁそうだ
充電してたんだった！」


そうしてはじめは
佐木くんにティッシュ箱を預け
急いで廊下に充電してある電話を取る


はじめ「剣持のおっさん...？


もしもし───

....ムササビラーメンだろ？
なんだよこんな時に...」


そう言ってはじめは電話を切ろうとすると
何かに気づく


その頃私は佐木くんからティッシュ箱を
受け取って中を見る


『何も仕掛けがない....』


佐木「無いですよね...」


『ってことは
仕掛けがあるのは
ティッシュ
じゃなく...犯人...？』


美雪「えっ？」


くじを引いてた時
伊能さんも携帯を充電していた...

犯人が仕掛けをすることが出来るのは

あの時伊能さんに電話が掛かって
伊能さんが席を外している

数分間...


私は廊下にでてはじめが電話を切らずに
何かを考えているところを

美雪が声を掛ける


美雪「はじめちゃん？」


はじめ「くじを引いてた時
伊能さんも自分の携帯を
この充電器に挿してたよな？」


『うん』


美雪「確か 電話がかかって来て
取りに行ってた」


はじめ「だとすると...」


『犯人が何か仕掛けを
することが出来るのは

伊能さんが席を外していた
数分間...！』



はじめ「そういう事か！」


佐木「先輩？」


はじめ「分かったぞ


謎は全て解けた」





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