喧嘩するほど仲がいい【不死川実弥】 (ページ13)

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第拾壱話ページ13

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そろそろ医療箱の中身がなくなりそうだったので、今

日は蝶屋敷に行き補充してもらった。

その帰りだった。

桜ちゃん！と呼び止められ、振り返ると

とても可愛らしい女の人が…

『あ、蜜璃さん！』

蜜璃｢奇遇ね、こんな所で会うなんて！

今日も相変わらず桜ちゃんは可愛いわね！｣

そう言って私の手を掴むと、ぶんぶんと上下に揺らし

た。

『蜜璃さんもとっても素敵です！』

キャーありがとう！と言ってまた私の手を握った蜜璃

さん。

本当に可愛らしいなぁ。

『今蝶屋敷に寄って来た帰りだったんです、医療箱の

中身がなくなりそうだったので！』

蜜璃｢そうだったのね！

偉いわ、桜ちゃん！｣

私は久々に褒められて照れてしまう。

『蜜璃さんはこれから見回りですか？』

蜜璃｢実は、これから甘味処に行くところだったの。

そうだわ！桜ちゃんも一緒にどうかしら？｣

蜜璃さんは手をパチンと叩いて、目を輝かせながらそ

う言った。

『ご一緒しても宜しいのですか！』

私は少し前のめりになりながら聞いてしまった。

蜜璃｢もちろん！｣

私は蜜璃さんに手を引かれながら、甘味処に向かっ

た。

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