あんちゃん～1人の青年とその家族の物語～ (ページ4)

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長女の冴へ

「旦那と子供がいるんだってな。」

と聞く父。

だが冴は答えずに黙ったままでいる。

旦那の名前を間違えたり

子供の名前を間違えたり。

そんな父に余計にイライラしている冴だった。

(うろ覚えで教えてしまった

母のせいでもある。)

ちなみに旦那は「正康」で

子供は「快」。

次女の准は出世し

エリアマネージャーを担っている。

そのやりとりですら黙って立つ凌。

父「お前、ホモなんだってな」

凌「はぁぁ！？」

母「いやね、

そういう可能性もあるって話をね・・・」

凌「なんでそうなるんだよっ！！」

父「部屋にこもってパソコンばっかり

してるんだってな。」

母「ほら、お母さんも心配になるでしょ…」

凌「だからって！

なんでホモって話になんだよっ！！」

母「だって凌ちゃん、、、

彼女とか全然紹介してくれないから…」

凌「そんなのいちいち紹介しないよっ！」

母「お母さん、偏見とか全然ないから…」

凌「だから！違うって言ってるじゃん!!」

[ﾌﾟﾙﾙﾙﾙｯﾌﾟﾙﾙﾙﾙｯ]

准「あ、電話。」

准「もしもし…(〃ﾟ艸ﾟ)ﾌﾟｯ

すみません、ちょっと、笑待ってください笑」

准は凌の方を見て

笑いをこらえながら廊下に出る。

凌「な、なんだよっ！！」

准「すみません、

なんか弟が、

特殊な趣味を持ってるみたいでぇ。笑」

凌「だから違うっつってんだろ・・・」

凌は半分諦めている。

そしてまた准は電話に。

冴と母は干しっぱなしの洗濯物を

取り込みに行ってしまい。

タイミングが良いのか悪いのか

凌と父が二人きりになってしまう。