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きっと、謝りたかったんだとは思う
でも、きっと彼が悪くなくても許すという事が出来ないと思った


「はぁ…」とため息をつく



暇な放課後には慣れなくて
すぐ帰らずにフラフラしていた


星の所属する女子バレー部を遠目から覗いたり
元の野球部を遠くから眺めている


体育館周りをウロウロしていたらやっぱり男子バレー部は目立つ

今日も女の子達が集まって賑やか



通り際にまた体育館の中を覗く
今日も楽しそうにバレーして、皆一生懸命

眩しいなぁ…



踵を返し元来た方に歩く
俯きながら地面をみて無心に歩いていた


「わぁ!?」



どんっと体が当たり尻もちを着いてしまった




「あああ!!!ごめんなさい!大丈夫ですか!?」


「ごめんなさい、よそ見してまして…」




ものすごい勢いで謝られた。
こちらにも非があると謝ると辺りにバラバラとビブスが散らばってしいた


「あの、お怪我とかないですか?」


「私はないですよ。それよりもごめんなさい、ビブス散らばらせてしまって」



散らばったビブスを拾い集めて軽くホコリをはたく
ぶつかった彼は見た目からバレー部だろう

ちょっと猫目の前髪が揃った短めの髪の毛の子



「すみません…俺もよそ見して慌ててまして…」


「いえ、私も前見てなかったので」



急かせかと集めると、結構な数のビブス
一人で持って行くの大変だろうな…



「あの、持って行くの手伝いますよ?」


「いや、そんな悪いですよ!!」


「ぶつかってしまったお詫びだと思ってください。それよりも時間大丈夫です?」



そう聞くと彼は慌てて「しまった」みたいな顔をする



「すみません…お願いします、!!」



と、勢い良く頭を下げ慌て小走りする彼
その後ろを小走りで着いていく


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作者名:ぱーこ | 作成日時:2019年12月2日 16時

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