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「ところで、あんた隣のクラスの桧野さんやろ」
「はい、貴方は宮侑君ですよね」
手を降ろし、こっちを見る彼
私の事よくご存知ですね。と首を傾げた
話した事あったかは分からないが、記憶の中ではない
彼は学校一の人気者だから
とても近寄り難いし
「そら、治と同じクラスやから知っとるよ。後は野球部のマネさんて覚えとるんや、いつもここの水道使うてるの知っとるんやで」
と彼は得意げに、いたずらっ子のような顔をして見せる
私はなるほど、と納得し何度か軽く頷いた
「にしても、もうそろそろ部活始まるんちゃうの?」
行かなくてええの?と言いたげな顔に
反射的に目線を背けてしまう
「ちょっと、これから大事な用があって…」
嘘の言い訳をひたすら考えて
続きを口にしようと必死になる
「何しとんのや侑!もう部活始まるで」
と体育館の開放してドアからこっちに声が飛ぶ
彼が「すいません!」と声を上げながら振り向き、その隙に一言すみませんと言い走り出した
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作者名:ぱーこ | 作成日時:2019年12月2日 16時