北斗くんは気づかない (ページ9)

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帰り道
北「あ、そうだ。」
大「ん？どーしたの？」
北「渡したいものがあるんだった。」
大「そこの公園によって行こうか。」
北「うん。」

公園
北「はい！これ」
大「なにこれ？」
北「今日一緒に遊んでくれたお礼。大我君に似合うと思って。」
大「本当に？北斗が選んだの？」
北「うん。どうかな？あ、いらなっかたらいいんだけど…」
大「まさか！本当にうれしいよ。」
北「それでね、このネックレス僕も欲しくてお揃いになっちゃったんだけどいい？」
大「何それ。もっと嬉しい！」
北「よかった。似合う？」
大「うん。ものすごく。俺はどう？」
北「うん。かっこいい。」
大(だから可愛すぎるって。)
大「もう少しだけ話して帰ろうか。」
大「北斗に大事な人はいる？」
北「うん。お母さんにお父さんでしょ。樹に優吾にジェシー。大我君も大事な人！」
大「俺も？」
北「たくさん助けてくれるし、大事な人だよ？なんか変なこといってる？」
大「うんん。ほんとにうれしいよ。」
大「北斗のこともっと教えてよ。樹ってのはいつも一緒にいる人？」
北「うん。幼馴染なの！優吾は樹のお兄ちゃんでジェシーはその恋人。」
北「みんな僕の大事な人。大我君は？」
大「俺は今探している人がいるんだ。」
北「探してる人？」
大「本当に昔。一緒に遊んでた子がいるんだ。その子は俺よりも小さくて、かわいいかった。
毎日その子といた。」
北(なんでだろう。胸がチクチクする)
北「それで？」
大「本当に仲良かったんだけど、ある日喧嘩してしまって、そのまま仲直りせず会えなくなってしまったから。絶対に泣かせたくなかった人だった。だから今その子は笑っているのか気になったんだ。」
北「そうなんだ。会えるといいね。」
大「うん。ねぇ北斗。北斗は今幸せ？」
北「え？なんで？」
大「いいから。幸せ？」
北「うん。幸せだよ。毎日が楽しいし、大事な人もたくさんいる。」
大「そっか。俺が探してる子にもう一個感謝するなら、北斗に出会わせてくれたことかな。」
北「僕も出会えてよかった。」

大「今日は楽しかった。ありがとう。」
北「僕も楽しかった。ありがとう。」
大「また学校でね。」
大「あ、そうだ。北斗。俺北斗のことが好きだよ。」
北「え？どうゆうこと？」
大「付き合いたいとかの好き。俺は北斗が愛おしくて愛おしくてたまらない。」
大「すぐに答えを出さなくていい。考えてみて。」
大「じゃあね。北斗。」
北「あ、うん。バイバイ」